「明日は明日の風が吹く!?」
梅雨だというのに暑いですねえ。
すっかり夏です。
しかし夏の「気」の流れは他の季節より25%増しです。
「気」を味方に、暑さに負けず頑張りましょう!
「こんにちは~」
はて、入り口当たりで声がするような?
でも、2時まで予約も入ってないし、気のせいかな?
「こんにちは」
今度はハッキリ聞こえました。
お客様です。
きらら「は~い」
「予約をしていないのですが、いいですか?」
きらら「大丈夫ですよ。どうぞ」
グラビア雑誌から抜け出て来たような、とっても可愛いお嬢さんです。
Uさん「初めまして。Uと申します。よろしくお願いします」
きらら「外は暑かったでしょ。――冷たい珈琲?それとも紅茶がいいかしら?」
Uさん「ありがとうございます。珈琲をお願いします」
おっとりした話し方ですが、ちょっと元気がないのが気になります。
Uさん「この珈琲、とっても美味しいですね」
きらら「南アフリカの珈琲よ。癖がなくて美味しいでしょ」
汗が引いたところで、本題に入ります。
きらら「今日の相談は…?」
Uさん「自分に、自分の生き方に自信がないんです」
きらら「ちょっと待ってね」
生年月日をお伺いして鑑定させて戴きます。
きらら「Uさんの内面の性格は、明朗活発で自由奔放。何事にも積極的にぶつかることで更にパワーアップします。しかし、必要以上に他人の目を意識しすぎると、本来の性格が180度裏返しになってしまい、せっかくのパワーが急降下。途端に何事に対しても消極的。その結果、自信喪失という悪循環に陥ってしまうのよね」
Uさん「エッ、わたしの性格は、明朗活発、自由奔放なんですか?」
きらら「そうよ。それなのにUさんは、相手が自分のことをどんな風に思っているのか意識しすぎて、引っ込み思案になって、自分で自分の魅力を半減させているのよ」
Uさん「でも…」
きらら「中学生ぐらいまでのUさんは、お転婆だったでしょ」
Uさん「は、はい。――男の子の子分もいたし、クラスの”女番長”と呼ばれていました」
きらら「それが何かのきっかけで、もったいないことに20歳を過ぎてから『陽』から『陰』に急変。今のような性格になってしまった。――その原因は『失恋』じゃないかしら?」
Uさん「占いで、そんなことまで分かるんですか?――そうなんです。――当時、付き合っていた彼は、何から何まで、すべてが命令口調で『女はお淑やかであるべし』というのが口癖でした。その時は、彼のことが好きでしたから”命令”に従っていたのですが…。結局はフラれてしまいましたが、それ以来、今のような性格になってしまい、ずっと彼氏もできないままです」
きらら「あなたはとっても魅力的なのに、その魅力を半減させるなんて、とんでもない男だわね(笑)。――『明日は明日の風が吹く』――中学生時代に戻ったつもりで、世間の目を意識しないあなた本来の姿に戻れば、それこそ選ぶのに苦労するほど(笑)声が掛かるわよ」
Uさん「本当ですか!」
きらら「自分らしく伸び伸びと生きる!――そうすれば、Uさんは、現在の2倍、3倍、いやそれ以上に輝くはずよ」
Uさん「でも、そんなに急に変わったら周りのみんなが変に思うのでは?」
きらら「そら、また『周りの人が~』って言う!(笑)」
Uさん「は、はい。――たった今から、自分らしく生きるために中学生時代に戻ることを誓います(笑)」
きらら「合言葉は?」
Uさん「『明日は明日の風が吹く』です!(笑)」
きらら「その調子、その調子。頑張ってね!」
きらら(6/20)