「笑いは人間だけが持つ無敵の武器！」

今日のお客さまは、わたしが勝手に「無敵おじさま」と名付けた元テレビ局で多くの人気番組を担当していたＪさんです
現役時代のＪさんの功績は今も語り草で、テレビに詳しくないわたしでさえ「ああ、あの～」と思い出す番組が結構あります。
わたしがＪさんのことを「無敵おじさま」と呼ぶ理由は、彼が口にした「笑いは無敵だ」というあまりにも正鵠を射た言葉が衝撃的だったからです。

前置きが長くなりました。

「こんにちは。変わりないですか」

おしゃれなＪさんの今日の服装は初秋にピッタリのジャケットです。

「これから落語寄席に行くんだよ」

Ｊさんの趣味は落語。
趣味といっても落語研究の専門家と言ってもおかしくない知識の持ち主で、
カルチャーセンターで講師をしているほどの粋人です。

「今日はこの前生まれた２番目の孫の名前をつけて貰おうと思ってね。女の子なんだが、時代に逆行した“古風な名前”をお願いしますwww」

「畏まりました。２～３日、お時間を…」

「きらさんに命名してもらった初孫は、名前通り利発で将来楽しみな生き方をしそうな感じだから、今回も息子をはじめ家族全員が、きららさんを指名なんだよwww」

「責任重大ですが、委細了解www。念には念を入れて“芯の強い大和なでしこ”の名前を考えます」

『人間というのは不完全で、権力、金銭欲、名誉欲に惑わされ、傲慢になり、怒り、嘆き、悲しむ哀れな生き物だが、それらをたった一撃でそれらを吹き飛ばしてしまうのが＜笑い＞だ。＜笑い＞は人間だけが持つことができる無敵の武器だ。＜笑い＞忘れるべからず！＜笑う門には福来る）――昔の人いいことを言ってるよね』

これが今も鮮明に覚えているＪさんとの初対面の時の言葉です。