「縁の効用」

ようやく梅雨明けでしょうか。

でも今度は猛暑到来。

そんな異常気象を招いたのはニンゲンかも?

自然界の摂理は「因果はめぐる糸車」です。

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シトシト雨のなか、今春、大学を卒業。
社会人1年生のK君が3ヶ月ぶりにご来館。

「先生、こんにちは。お久しぶりです」

学生時代とは打って変わった精悍な顔つきです。

「一段と逞しくなったわね、――どう、お仕事は?」

「想像以上に大変ですが、充実した毎日です(笑)」

K君とのご縁は、就活中の昨年、会社訪問の最中に何気なく『きらら館』に立ち寄った時以来です。

「本当に、きらら先生には感謝の一語に尽きます。改めてお礼申し上げます。あの時、先生に出会わなかったら、今みたいな気持ちで仕事に取り組むことはできなかったと思います」

「あなたの努力の賜物よ。わたしは、少しだけ背中を押しただけ…」

「大学は理系だったのですが、最初は両親の希望もあって、銀行か、損保会社に入りたいと思っていたので、合格できるか、どうか、軽い気持ちで相談したところ、鑑定した先生は、鑑定するや否や、『どうしてもと言うなら止めないけど、あなたにとって金融機関は最悪の職種よ』って即断。正直、びっくり、不本意だったのですが、適職と言われたのが、機械、重電、造船などモノ作りの企業でした」

「え~っ!という顔をしてたわね、あの時はwww」

「でも、あそこまで自信たっぷりに言われたので、モノは試しと軽い気持ちで現在の会社を受けたところ、一発で内定を貰い、そのまま入社。両親は残念がりましたがwww、会社の雰囲気は抜群。まだまだ半人前ですが、先生に勧められた中国語の勉強をしていたこともあって、(お世辞かもしれませんがwww)配属部署では期待の新人として有望視されています」

「でも、見ている人は見ているからね。有頂天にならず、ワクワクしながら、不断の努力を忘れないようにね」

「はい。“きらら館門下生”としてwww初心を忘れず頑張ります!」

「その意気や良し、毎日楽しくお仕事に励んでね」

人の世の成り立ちに不可欠な『縁』の不思議さをつくづく感じずにはいられません。

きらら(7/12)