「森林は地球の守護神」

コロナ感染者数の高止まりが続いています。

外国ではもうマスク不要の国が多いようですが、日本の「マスク生活」は

いつまで続くのでしょうか。

メデイアに登場する「専門家」は多いのに、いまだにコロナウイルスの発生から、その後の相次ぐ変異まで、すべてが「分かったようで分からない解説」ばかり。

今回のコロナ禍は、「何でも科学で解決できる」と考える「人間の思い上がり」に対する“警告”かもしれません。

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・

 今日のお客さまは、わざわざ大阪から足を運んでくれた大学生のA君です。渋谷という場所柄のせいか、女子大生が圧倒的に多いのですが、男子学生は今年で5人目です。

 相談内容は、「将来、環境保護に貢献できる仕事ということで林業関係の仕事に就きたいのですが、その適性を鑑定してください」というものです。

どんな職種に進みたいのかすらハッキリしない学生が少なくないなか、具体的な目標を決めているのは、さすがは男の子。わたし自身、林業は「自然輪廻の原点」に位置する産業と思っているだけに、次代を担う若者に期待を込めて鑑定させて戴きます。

「なぜ、林業なの?」

「人間は『地球に優しく』なんて耳ざわりのよい言葉を簡口にしますが、誰に対して、どんなふうに優しくするのか。具体的なことには触れようとしません。林業に派手さはありませんが、森林こそ最大の“地球の守護神”と考えています。どこまでできるか分かりませんが、『おカネ儲けより、地球に貢献する』ことを一生の仕事にしたいと思っているんです」

 なかなかの“論客”です。早速、生年月日をお伺いして四柱推命とタロット、おまけに星占いで鑑定開始です。

 「いいわねえ!――四柱推命でも、タロット、星占いでも、林業はもちろん、水産業など、いわゆる1次産業にはピッタリの運勢だわよ」

「ホントですか!」

「マジもマジ。いいものはいい、ダメなものはダメ。“忖度鑑定”をしないのが、『渋谷きらら館』のモットーよwww」

「失礼しましたwww。でも、今日のきらら先生の鑑定で、これまで思ってきたことが間違ってなかったと、自信を持って林業学の研鑽を積みたいと思います」

 青年らしい希望溢れる“心意気”は実に爽やかです。

「お節介かもしれないけど、良かったら、『渋谷きらら館』の古くからのお客さまで、もうお爺ちゃんだけど、大手林業会社の元役員を紹介するから、後学のために会ってみる?」

「うわ~。――きらら先生は鑑定だけでなく、そんなことまでしてくれるなんて(≧▽≦)是非、お願いします」

「それも“縁”。――しかし、その縁を活かすも、活かさないのも、A君の努力次第よ」

「分かりました。近いうちにまた参りますから、よろしくお願いします。――いやあ、暑いなか、大阪から出てきた甲斐がありました。今日は、本当にありがとうございました」

きらら(8/15)