「本当ですか?⇒本当でした!」
『恋は理性の外のもので、突然、雷のように天から降ってくる。
雷を避けることはできない。
当ったものが宿命である』(瀬戸内寂聴)
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G・W4日目、午後一番のお客さまは、わたしが“キューピット役”を務めたSさんご夫妻です。
「きらら先生、ご無沙汰してしまいました。占ってもらった後、電話で結婚の報告をしただけで、早く来て、ご挨拶しようと思っていたのですが、コロナと主人の海外支店への転勤のせいで今日まで遅くなって申し訳ありません。今日は主人と一緒に参りました」
「あらあら、久しぶり。すっかり奥さんらしくなって…」
「ホント、あの時、きらら先生に背中を押していただいたおかげです」
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約3年前、Sさんが「この人との結婚運を鑑定して欲しいのですが…」とお見えになりました。
大好きなのですが、お相手の方とひと回りほど年齢が離れていることと、バツイチということを理由にご両親が反対されている由。
お相手の方の生年月日をお伺いして鑑定させていただいたのですが、Sさんの要請で<四柱推命、星占い、タロットカード>と3種類の方式で占ったのですが、すべてが超がつくほどに相性が◎でした。
「本来なら絶対という言葉は禁句ですが、この方は絶対にSさんを幸せにしてくれる方だと思います。もしわたしがSさんなら、反対する両親に勘当されようが、一緒になります」
「本当ですか?」
「わたしも多くのカップルの結婚占いをしてきましたが、そのなかでも3本の指に入るグッドなご夫婦になれると思います」
またもや、「本当ですか?」
「結ばれるべくして結ばれたふたりの結婚生活は順調なのはもちろん、あなたと結婚することで、彼の出世運も急上昇するはずです」
「本当ですか?」――3度目です。
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「今でも思い出すのは、きらら先生の『前世から赤い糸どころか、太いロープで結ばれていたと言ってもいいぐらいの相性の良さですから、自信を持って』という言葉です。――それを3度も『本当ですか?』などと言ってしまってwwwすみませんでした。今日は『すべて本当でした!』と改めさせていただきます」
「あなたの幸せそうな顔を見ていると鑑定通りロープだったわけねwww」
「極太のロープ、それもワイヤロープでしたwww。――本当に先生が鑑定してくれた通りに彼と結婚して良かったです。あんなに反対していたのに、今では両親も“改心”、秋に産まれる初孫を楽しみにしていますwww」
「そう。おめでとう!」
「その時は是非、きらら先生に名前をつけてもらおうと主人共々、決めていますので、よろしくお願いします」