「人生いたるところに青山あり」 ‐3-
なぜ桜の花は格別、人の心を打つのか。
ある知人いわく。
「他の花と違って葉っぱがないからじゃないかな」
なるほど、言われてみれば…。
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(先週の続き)
Uさんの長い話にさすがにウンザリwwwしてきましたが、問わず語りの話に終わる気配はありません。
「偶然の出会いで帯広で一泊。まるで彼の家族の一員になったような不思議な雰囲気のなか全員で朝食。至れり尽くせり、望外のおもてなしに感激。『本当にありがとうございました。またお邪魔したいと思います』と、ご両親にご挨拶したところ、『いつでも大歓迎よ。息子が初めて自宅に連れてきた娘さんだもの、Uさんさえ良かったら、いっそ帯広に引っ越して来たら…』。――ン? その時は、初対面なのに、なんとまあ?と思いましたが、彼の『帯広駅まで送るよ』の言葉で牧場とお別れ。車中で『ありがとうございました。ご両親と妹さんにも宜しくお伝えください』と改めて挨拶したところ、彼から『両親があんなにはしゃいでいるのを見たのは初めてだよ。遠慮しないで、気が向いたら、また牧場に遊びに来てください』、『はい、是非、是非』――改札口でお別れ、釧路空港に降りた時と打って変わったウキウキした気持ちで電車に乗ったのですが、急遽、網走行きを中止して、釧路空港から東京行きの飛行機で帰京。その後、2ヶ月という短い遠距離恋愛後www、彼のプロポーズを受け、帯広に嫁入りした次第です」
「長々とごちそうさまでしたwww。でも、よく覚えているわねwww」
「わたしばっかり喋ってすみませんwww。帯広のご両親も大事にしてくれるし、100点どころか200点のハッピーライフの毎日です。でも、きらら先生の『北に<幸せ★>あり』のあの鑑定がなければ、今のような<生きていることを実感できる毎日>はなかったとつくづく思います。本当にありがとうございました」
「ところで、牧場って朝は早いんでしょ」
「ドンマイ、ドンマイ!www――彼と一緒に早起きして牛や馬たちの世話をするなんて、それこそ東京では考えられない“最高の生き甲斐”ですよ。馬にも乗れるようになったし、先生も一度、遊びに来てくださいよ」
「わたしは寒いのは苦手だし…」
「寒さなんて慣れればどうということはありませんよwww。あっ、これウチの牧場で作ったチーズです。彼とわたしの気持ちが詰まっていますからwww美味しいですよ」
「それは、それは貴重なものを…。チーズは大好き、噛みしめながらwww戴きます。ありがとう」
人生の禍福はすべて「縁」の為せるワザ――我ながら「占い」の効用に自画自賛したいwww思いです.