「親孝行はタスキ掛けでさりげなく!」
都内の陽性者2万人突破も時間の問題?
オミクロン株の猛威が止まりません。
どこまで続くコロナ禍ぞ!
まだしばらくはウンザリする日常が続きそうです。
今日最後のお客さまは結婚1年目のFさん。
昭和の風情が感じられる淑女です。
「お友だちの紹介で参りましたFです。よろしくお願いします」
「こちらこそよろしく。固くならずザックバランに話してね」
とっておきの煎茶と抹茶カステラをお出しします。
「相談内容は、同居する(ご主人の)ご両親に対する接し方です」
「同じお家に住んでるの?」
「いえ。いわゆる2世帯住宅で、仲のいいお隣さんみたいな感じです。今のところ、世間でいわれる舅、姑の問題などはなく、主人も優しいし、快適な結婚生活です」
Fさんご夫婦、舅、姑さん、4人の相性を鑑定。
「ご主人はじめ、舅、姑さんとの相性も良く、特に姑さんとは、実の母子以上の良好な関係ですよ」
「お義父さん、お義母さんがすごく大事にしてくれているのは嬉しいのですが、でも、それに甘えてばかりでなく、わたしもお二人に感謝する意味で、どんな態度で接すればいいか、それを人生の先輩であるきらら先生に教えて戴きたいのです」
「そうね、私が結婚直後に母から教えられたのは、『親孝行はタスキ掛けでさりげなく』という言葉だったわね。――大切なのは、取って付けたような態度でなく、さりげなくよ」
「さりげなくタスキ掛けの親孝行?――それは、わたしはお義父さん、お母さんに孝行し、主人がわたしの両親に自然な形で親孝行するということですか?」
「母の言いつけを100%守ったとは言えないわたしが言うのもおこがましいけどwww血のつながりがあっての親孝行が100点とすれば、親にすれば義理の子どもからの親孝行は200点に値するほどうれしいという意味よ」
「なるほど!」
「ちょっと古い考えかもしれないけど、時代が変わっても息子夫婦に対する親の気持ちは同じだと思うわよ」
「年を経て、わたしが親の立場に立った時のことを想像すれば、そうかもしれませんね。――肩に力を入れず心掛けます」