「人生いたるところに青山あり」

春になったと思いきや時々、冬に逆戻りです。

気まぐれ天気にコートを脱いだり着たり…。

それより心配なのは地震。

非常用品の準備は怠りないように。

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何年ぶりかで北海道のUさんがご来館。
春らしい明るい色のワンピースがよくお似合いです。

「お久しぶりです。きらら先生もお変わりないようで安心しました」

「お元気そうで何よりです。電話では何度かお話ししたけど、顔を見るのは何年ぶりかしら?」

「最後にお会いしたのはコロナ前だから、3年とちょっとかな?」

初めて『きらら館』にお見えになった時は、疲れた表情だったけど、今日は健康度数100%の笑顔です。

「あの節は、ホントにお世話になりました。きらら先生にお会いしていなかったら、現在の幸せはなかったとつくづく思います。もう感謝の一語です」

「そんな大袈裟な…www。すべてはUさんの努力の賜物ですよ」

「当時付き合っていた彼との関係が破綻、仕事にも身が入らず落ち込んでいた時に、もともと占いなんか信じていなかったのに、何気なく入ったのが『きらら館』でした。――先生にお会いした途端、何だかホッとしたのを今でも覚えています」

とっておきのほうじ茶をお出しします。

「わたしの話を聞いたうえで鑑定、先生から出た言葉は『人生いたるところに青山あり。心機一転、思い切って東京から離れてみたら?』でした。最初は東京生まれ、東京育ちのわたしにとって、何をするにも東京で、という気持ちが強かったわたしにはショックでしたが、せっかく占ってもらったのだからと思い、軽い気持ちで『行くならどこがいいですか?』と聞いたところ、『北の方角、ズバリ北海道がいいわよ』。旅行以外行ったことのないのに『えっ、北海道ですか?』と聞き直しましたが、先生は自信たっぷりに『そうよ』。『なぜ北海道ですか?』、『あなたの場合、向こう10年間、北海道に大きな幸運が巡っているからよ』。あまりにもアッサリとおっしゃるので拍子抜け。東京にこだわるわたしは『東京はダメですか?』としつこく質問したところ、『どこで生活するかはあなたが決めることだけど、鑑定によれば、東京は最も向かない土地です』と、これまたシンプルな答えに、またまたビックリしました」

余程、わたしのあっさりした回答が“印象的”だったのか。わたし自身、忘れていることまで立て板に水、昨日のことのように話します。 (以下次号)

きらら(3/28)