「男運の鑑定」

天高く馬肥ゆる秋。

日本の四季に感謝です。

 

しかし間もなく冬。

風邪を引かないように注意してください。

 

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羨ましいほどの美人のSさんが今日のお客さまです。

「どうかよろしくお願いします」

すぐにでも俳優、モデルにでもなれそうな高身長。
素人離れしたオーラに圧倒されそうです。

「占いは初めてですが、ブログのきらら先生の写真と『週刊きらら』を見てビビッ!www――この先生なら的確な鑑定をしてくれるのでは?と思いお邪魔しました」

まずは、お茶をお出しして、しばしの雑談。
聞けば高学歴で複数の外国語に堪能な才女です。

「ところで、今日のご相談は?」

「吉なら吉、凶なら凶、忖度無用でわたしの男運を占ってください。――生意気な言い方かもしれませんが、人の世は人と人とのめぐり逢いが織りなす人生ドラマの繰り返し。人生はどんな時にも運命を素直に受け入れて努力するのが最善の生き方だとわたしは思っています。ですから、どんな鑑定結果でもめげたりしないのでよろしくお願いします」

好感の持てるハッキリした人生観の持ち主です。
ならば、わたしも単刀直入に…。

生年月日をお伺いし四柱推命で、そしてタロットで鑑定。

「ご希望通り忖度なしで言うわね。――Sさんの男運は40歳手前まで凶です。これまでお付き合いされた男性のほとんどが短期間で終わっているはず。今後も30歳後半までは同じパターンだと思います」

「その通りです。短い人は4日というのもありましたwww。――でも、なぜでしょうか?」

「あなたはとても優秀な女性です。でも少し不器用です。幸、不幸は別にして、40歳頃までのSさんには、お仕事に対する情熱は満タンですが、恋愛に注ぐ情熱は極々わずか、つまり心の中に恋愛モードがありません。男性にすれば、せっかく高嶺の花のSさんに出会ったことで張り切っているのに(あなたにそんな気持ちはないのですが)冷めているように感じ、脈なしと思い込み退散することになるのだと思います」

タロットは何回やっても同じ結果です。

「なるほど!――わたしなりに努力してきたつもりでも、相手の心にそれが伝わっていなかったのですね。――でも40歳手前にはぴったりの男性に出会えるのでしょうか」

「心配無用よ。恋愛はあわててするものではありません。37歳、38歳には、三国一の花婿が現れますよ。『果報は寝て待て』じゃないですが、それまではあなたの人生哲学通り、お仕事にエネルギーを注入してください。お仕事の面でも相当な地位に就けると思いますよ」

「分かりました。人生100年時代ですものね、37歳までは仕事を恋人にして頑張ります!――ああ、スッキリしましたwww」

きらら(11/15)