「人生到る処に青山あり」
秋を通り越して初冬の気配。
洋服選びに苦労する毎朝です。
寒暖の差は体調を崩しがち。
くれぐれも気をつけてください。
雨が降る寒い日、携帯電話に心細そうな声。
「きらら先生、Nですけど、きらら館が見つからないのですが…」
「今どこにいるの?」
「以前、お邪魔した1Fが酒屋さんのビルの8Fですけど…( ノД`)」
「きらら館10周年を機会に、すぐ近くに引っ越したのよ。今いるビルのすぐ前にファミリーマートがあるでしょ。そのビルの5Fの32号室よ」
「あっ、見つかりました。すぐに行きま~す( ´艸`)」
Nさんがお見えになったのは確か、去年の暮ごろ。
学生時代からお付き合いしていた彼との結婚についての相談でした。
とっておきの日本茶を淹れてお待ちします。
「ああ、良かった( ´艸`)。お久しぶりで~す」
幸せいっぱいの笑顔です。
「1年ぶりかしらね。とってもお元気そうで…」
「今日は日帰りですが、実家に寄ったついでに、近況報告とお礼に参りました。はい、これウチの山で採れた松茸です」
「え~っ、松茸!(*_*) しかも、こんなにたくさん!――ありがとうね。今夜は松茸ご飯にしていただきます(ワクワク)」
国産の松茸なんて何年ぶりでしょうか。
「今年は雨が多かったので豊作だったんです。わたしも東京に居た時は高嶺の花だったのですが、山に入ったらいっぱい生えているので今では感激も薄くなって…www」
しばし松茸談義で大盛り上がり。
「あの時は本当にありがとうございました。――結婚直前になって、彼の実家が牧場を経営する農家だということは、承知しているつもりだったのに、東京育ちのわたしで務まるかしら?と何故か、急に落ち込んでしまって大騒ぎ。みんなに迷惑を掛けちゃって…www」
「そうだったわね…fff」
「あの時、先生は鑑定の後、『どこから観ても、彼はあなたにとって、あなたは彼にとって、共にかけがえのない人ですよ。結婚相手は彼であって、牧場ではありません。人生到る処に青山あり。迷うことなく“牧場”にお嫁に行きなさい!』とピシャリ。――あの言葉でわたしは何を悩んでいたのかしら、バカだったなあと目が覚めましたwww」
「彼だけじゃなく、彼のご両親ともバッチリの愛称なのに、正直なところ、何を贅沢なことを言ってるのかしらん?と思ったわよwww」
Nさんは頭を掻きっ放しです。
「彼は優しいし、広々とした牧場で牛や馬に囲まれて送る日常にも馴れたし、わたしの毎日はワクワクの連続です」
嬉しい報告に松茸のお土産――今日は、吉報尽くしの1日でしたwww。