『素朴な疑問』⑧

――戦い済んで日が暮れて。騒がしい都知事選は終わりました。

「投票率だけは60%とまずまずだったが、中身はなあ…(笑)」

――それはともかく、毎日の暑さにはさすがにギブアップ。何とかなりませんか。

「すべては自業自得。これまで苛めてきた自然に復讐されているんだよ」

――温暖化は炭酸ガスがどうした、こうしたと言いながら、あちこちで戦争。ジエット機をガンガン飛ばし爆弾をドカドカ落として知らんぷり。言ってることとやってることが全然違うんですもの…(苦笑)。

「ゲップを槍玉に挙げられたウシ君たちも怒ってるんじゃないかな(笑)」

――以前、「何事も満つれば欠ける」というテーマで地球の未来を予測しましたが、いくら騒いだところで”地球破壊”はトコトンまでいかなければ止まらないのでは?

「嫌な予測だが、そうなるかもしれんな」

NASA-Apollo8-Dec24-Earthrise

――”仕上げ”のキッカケになるのは、具体的には何ですかね?

「地震、原発破壊、核戦争だろう」

――そんな恐ろしいことをサラッと言わないで下さいよ。

「前にも言ったと思うが、科学を進歩させる最大の要因は兵器製造だよ」

――科学はニンゲンの幸せのための手段じゃないんですか?

「裏があれば表があるのが世の常。ノーベル賞だってもとはといえばダイナマイトじゃないか(笑)」

――話は飛躍しますが、人類が少子化の方向に進んでいるのは、ニンゲンが動物としての”本能”で自発的に”調節”しているような気がするんですが…。

「少子化は経済的な理由によるというのが通説になっているが、将来に夢があれば、とやかく言わなくても子孫を増やすもの。目先の理論を云々する前に一歩下がって、ニンゲンを動物として見る必要があるのじゃないかな」

きらら(7/15)