『素朴な疑問』⑨

――都知事選が終わったと思ったら、今度は米国大統領選候補・トランプ氏の銃撃事件。
おかげでこの間まで大騒ぎしていた自民党裏金事件なんぞすっかり霞の彼方に消えてしまいました。

「我が国で毎度のことだが、事件の軽重なんか関係なく75日どころか、1週間を待たずして過去の事件になってしまうからなあ」

――例外は大リーグの話題だけ・・・(笑)。

「軍備増強中の折りにもかかわらず、自衛隊を巡る多くの不祥事なんか、恒例の人事異動に合わせてなのか(笑)、本当は由々しきことなのに、ひと山いくら的な扱いでシャンシャンの気配だもんな(苦笑)」

――海軍トップのクビが飛んだだけ・・・(笑)。

「いつも思うことだが、自国のことには無頓着でテレビでウクライナやガザのニュースを戦争ゲーム感覚で観てるんだから、日本人の感覚というのは不思議だな(苦笑)」

――それはそうと、目下、トップニュース扱いの米国大統領選挙は、なぜ国をあげてのお祭り騒ぎになるんですかね。

「世界に向けてのパフォーマンスだからと思うがなあ」

――パフォーマンスですか?

U.S. flags on the National Mall, 2007

「まずアメリカは50個の州、つまり50個の国の集合体だから、それぞれの州の国民にとって身近なトップは50人の州知事だ。いわば大統領はHDカンパニーの代表みたいな存在だからということを理解すべきだな」

――だから日本は51番目の州と言われることがあるんですね。

「上から目線的な言い方だと誤解して欲しくないのだが、日本と同じような感覚でアメリカの政治をおもしろ、おかしく論評している限り、どちらが勝とうと、彼の国、世界の動向を正しく理解することはできないだろうな」

――本来、共和党は組織の味方、民主党は個人の味方と言われてきましたが、献金する層を観れば逆転したような気がするのですが?

「それがアメリカ・ファーストの真の意味だと私は思うな(笑)」

――ますます話が難しくなってきました。詳しくは次回にお願いします。

きらら(7/22)