「1歳までは肌を放さず」
羽生結弦選手が日本初の金メダルを獲得。
年甲斐もなくテレビの前で「やった~!」、「バンザ~イ!」
羽生さん、おめでとうございます!
去年生まれたSちゃんを抱っこしたRさんがお見えになりました。
10ヶ月ぶりです。
「きらら先生、こんにちは。お久しぶりです」
「いらっしゃい。少し会わないうちに随分とママらしくなって…。Sちゃんは眠ってるの?」
「渋谷駅までは起きていたのに、109のあたりで寝てしまって…」
「外は寒かったでしょ。珈琲通のあなたのためにとっておきの珈琲を淹れるわね」
香ばしい珈琲の香りのなかで子育て談義が弾みます。
「まずは報告。わたし、先生に言われた『1歳までは肌を離さず』の教え通り、この子をずっと肌を離さず育てています」
「三日坊主のあなたにしては珍しいじゃないwww」
「こう見えても母親になりましたからwww。主人が時々、嫉妬するほどにSが起きてる間はピッチりと…www」
「この前、ある大学病院の先生がお見えになった時に、たまたま、子育ての話になったんだけど、先生いわく『日常的にスキンシップしていると脳内にあるオキシトシンというホルモンの分泌が増え、穏やかな性格になり、頭もよくなる』って……」
「ワォ~ッ、そうなんですか。――きらら先生、ありがとうございますwww」
「わたしは母に教えられたんだけど…www」
「そうすると、先生のお母さまにお礼を言わなくちゃ…www」
「難しいことは分からないけど、オキシトシンは愛情ホルモン、絆ホルモンと呼ばれているらしくて、このホルモンがいっぱい出ると、勉強やスポーツも良くできるようになるんですって…」
「外国人は、挨拶する時なんかにハグしているけど、あれも絆を確認するスキンシップなんですね、きっと」
「すべて、その先生の受け売りだけど、肌は脳と同じ細胞でできていて“露出した脳”と言われているそうよ」
「ふ~ん。何気ない動作にも、それなりの意味があるんですね」
「ところで、ご主人ともスキンシップしてる?」
「あら、嫌だ。先生ったら…www」
「Sちゃんばかりじゃなく、マッサージでも、肩たたきでもいいからご主人とも触れ合わなきゃダメよ」
「は~い。かしこまりましたwww。――さあ、今日はまっすぐ帰ってくるみたいだから、マッサージしてあげようかなwww」