「ピカピカの1年生に贈る言葉」

暑さ寒さも彼岸まで。

ようやく春らしくなってきました。

自然は、いつも素直で、正直です。

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今日のご来館はAさん。
最後にお会いしたのはコロナ蔓延直前ですから約3年ぶりです。

「すっかりご無沙汰してしまいました」

「ホント、久しぶり。Aさんもお元気そうで何よりです」

特上の煎茶を淹れてしばし歓談。

「今日は産まれた時にきらら先生に名前をつけて戴いた、この春小学校に入る娘のことでお伺いしました」

「Hちゃんだったわね。もう1年生? 早いなあ。道理でわたしも歳を…www」

「幼稚園までは赤ちゃんの延長だからwww気楽に子育てしてきたのですが、いざ小学校となると妙に緊張、実感としてどんな風に娘に接したらいいのか分からなくて…」

「緊張するなんてAさんらしくないわねwww。確かHちゃんは才気煥発、独立心旺盛なを持った子です。親があれこれ言わなくても大丈夫よ」

「あのう、きらら先生は、Hのことを今でもそんなふうに覚えてくれているのですか?」

「自分でも分からないんだけど、わたしは鑑定させて戴いた方は、まず忘れないの、他のことは全然、覚えてないのにwww。ましてやHちゃんは命名までさせて戴いた、わたしにとって孫みたいな存在ですもの、しっかり覚えていますよ」

「すごい!」

「そんなことより、子どもにとって、小学校入学は、人生で初めて迎える転機です。大袈裟かもしれないけど、親の全面的な庇護のもとで生きる子から、社会で生きていける子になるためのスタートラインです。勉強はもちろん、小学校時代から人生で生きていくために必要な力を身につけて欲しいと思っています」

「納得ですが、これからの時代を生きる子どもたちに必要な力とは、具体的に何でしょうか?」
「色々あると思いますが、わたしは『物事を論理的に理解する力』、今風にいえばリテラシーだと思っています」
「インターネットが情報伝達の手段の時代なのに、理解力ですか?」
「あふれる情報、メール、SNSなどは、すべて文字によって提供されます。それを正しく読み解く力を持たなければ、『仏作って 魂入れず』。いくらパソコン操作術があっても何の意味もないと思います」
「Hに理解力を持たせるためには、どうすれば…?」
「本を読む習慣を持たせることです。但しジャンルは、Aさんがあれこれ指図するのではなく、すべてHちゃんに任せてください。理解力も養えるし、多くの本を読むことで興味あるもの、好きなことを発見できるのではないでしょうか。――本こそ、理解力を伸ばす源泉です。それが多くの子どもさんを観てきたわたしが、Hちゃんに贈る言葉です」

きらら(3/7)