「愛し合い、化かし合って金婚式!」

「愛し合い、化かし合って金婚式!」

G7伊勢志摩サミットが無事に終了しました。

テレビで観ても世界のリーダーたちのオーラはさすが。

なかでもオバマ米大統領のそれは一頭群を抜いていました。

そして、広島・平和記念公園での格調高い演説は多くの人の共感を得たに違いありません。

5月某日。
雲ひとつない晴天の午後。
大きなバラの花束を抱えたお婆様とお爺様がお見えになりました。
おふたりとも80歳前後。
高そうな和服でビシッと決まっています。

夕方まで予約も戴いていないし…はて?

「はじめまして。Aと申します。敬老会のお友達から紹介されてお訪ねしました」

きらら「あらあら、そうなんですか。どうぞお座りください」

Aさん「ありがとうございます。あなたも、座らせてもらいましょ」

まさに婦唱夫随。
ほほえましい光景に、何となく心がなごみます。

きらら「珈琲はいかがですか?」

Aさん「戴きます。主人もわたしも大好物なんです」

珈琲を飲みながら、しばし季節の話題や渋谷の街の変貌ぶりなど、とりとめのない世間話。

きらら「さて、今日はどんな相談を?」

Aさん「いえ。これといった相談はないのですが…」

てっきりお孫さん、嫁姑などご家族の問題の相談かしらと想像していたのですが…。

Fotolia_70399774_Subscription_Monthly_M (1)Aさん「実は、今日はわたしたちの50回目の結婚記念日なんです。それで新婚時代によくふたりで来た”思い出の渋谷”で食事でもということになって、その帰り道なんです」

きらら「50年といえば金婚式。それはそれは、おめでとうございます。あっ、この花束は、ひょっとしてご主人からのプレゼント?」

ご主人はにこにこしながら頷いています。

Aさん「ともに一人っ子同士ですから一生懸命頑張ったのですが(笑)、子宝に恵まれぬまま、結婚以来、ずっとふたりで50年。長いようで短い、山あり、谷ありの半世紀でした」

ご主人はただ聞くだけ、Aさんの独演会です。

Aさん「そこで結婚記念日の日に、その50年間に溜まった笑いあり、涙あり、愚痴と恨みごと混じりの”思い出”を誰かに聞いてもらいたいと思っていたところ、仲の良いお友達が自信満々で推薦して下さったのが『きらら館』だったというわけです」

きらら「そうだったんですか!(笑)――それじゃあ、そのお友達の推薦に感謝して、美味しい長崎カステラを切りますね」

珈琲を淹れ直します。

Aさん「若い時からカステラは主人の大好物なんですよ。さあ、あなたも早くいただいたら…」

カステラ・タイム終了後は、MC役(?)のAさんの独壇場。

「新婚当時の主人はとっても優しかったんですが…」
「仕事にかこつけた朝帰りは数知れず…」
「何日も帰って来ない日が…」
「何枚、離婚届を書いたことか…」
「もうダメと何度、家出したことか…」
「その度に謝るくせに、またすぐ…」
「もうこの人はビョーキ…」
「それでも、この人にはわたしがいないと…」
「こころの底から愛しているから…」
「やっぱり、わたしにはこの人がいなければ…」
「これからはお互いにいたわり合いながら…」
(以下割愛)

延々1時間。
50年間の喜怒哀楽たっぷりの”思い出話”が怒涛の如く飛び出しました。

思いの丈をぶちまけたAさんの顔はスッキリ。
お見えになった時より遥かに若返った感じです。

愛し合い、化かし合い、ともに白髪の生えるまで。――これも夫婦のひとつの形かもしれません。

きらら(5/30)

2 comments

Lenna

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December 12, 2012Thank you for your kind remarks, Peggy! So glad you enjoyed the post. Yes, there is a great deal of hand-wringing, but, like you, I just can’t see books every going away. We are all too much in love with storytelling–both as readers and as writers.

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