『子どもたちは宇宙人!』

『子どもたちは宇宙人!』

この暑さは10月まで続くとか。
四季が消えて、二季、三季では味気ないことこのうえなし。
時代は変わったとはいえ、気候までが斯くも変わるとは!
「天罰覿面」――傍若無人に自然を苛めてきた人類に対する“復讐”?

時々、来館者が連れてきたお子さんから質問を受けることがあります。
子どもたちの質問といえば他愛のないものと思いがちですが、ハッ!とさせられる質問が少なくありません。

たとえば「ジャングルの動物たちが食べているのはいつも生(ナマ)だけど大丈夫なのかな?」、「毎日、同じものを食べても飽きないのかな?」(3歳・)――確かにニンゲンは、生も食べますが、煮たり、焼いたりしたものがほとんどだし、当然のことのように毎回異なる食事を執っています。

また「象さんやお馬さんは、藁や草が主食なのに、なんであんなに大きくなれるのだろう?」、「ライオンさんやキリンさんは、なぜ生まれてすぐに歩くことができるの?」(3歳・)――わたしたちは当然と思っていることですが、言われてみればどうしてなのか、考えたこともありません。

さらに「『シャボン玉』の歌っていうのがあるけど、どうして当り前のことを珍しいものを発見したかのように歌うのかな」、「おとぎ話に出てくる『一寸法師』って、あんな人なんかいないのに何を意味してるのかな?」(5歳・)――子ども時代に、何の疑問も感じないまま歌ってきた自分が恥ずかしくなります。

加えて、初めて聞く動物(らしきモノ)の名前を次から次に挙げて「この中で鳥の祖先がいるんだけどオバちゃん知ってる?」(4歳・)――すべて恐竜の名前だそうですが、わたしにはチンプンカンプン、「凄いわねぇ!」と誤魔化し笑いを浮かべるのが関の山です。

なかには、何かの組織図らしきチャートに、スラスラと意味不明の数式を書き加えて「これがこうなるから、次はこうなるんだよ」(5歳・)と、学者ばりの解説をする子どももいます。――もうグーの音も出ません。

令和の子どもたちは、まるで頼もしい宇宙人!――次代の日本はすばらしい国になりそうな予感‥‥‥。

きらら(8/31)

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