『ガンコ先生の思い出③』
しかも涼しいはずの北海道までが38度。
Oh Crazy!と天を仰ぐしかない天候です。
「辞めろ、辞めるな」――衆・参ともに少数政権になった永田町は大混乱。
完璧な参院選での敗戦、本来なら政権交代の声が上がってもいいのに、何故かそんな声は皆無。
何とも不思議な状況です。
事情通氏は、「文句は言うけど、与野党ともに何をどうしたいのか、すべてが中途半端だから、誰も後を継ぎたいなんて思っていないんじゃないかな」と冗談交じりに言うが、確かに現在の政界を眺めた場合、「与党、野党を問わずこの難局を任せられるような人材は不在」(=自民党OB)と諦めの言葉が出るのも無理からぬところ。――♪どうすりゃいいのさ、思~案橋♪――乱暴な意見ですが、いっそのこと、「ご破算で願いましては~」の“荒療治”が必要かもしれません。
さて、S先生が何度も口にされていたのが、出生数の減少の原因についてです。
――あの手この手の甲斐なく、出生数の減少が止まりません。
S先生「子育て世代の多くが共稼ぎだから、経済的な補助をすれば子どもを産んでくれると思っているのだろうが、それ以前に『家』という組織が崩壊しつつある現在、どんな手を打とうと無駄だろうな」
――『家』の崩壊ですか?
S先生「今の時代は『家より個人』というのが当たり前だが、昔は個人の自由を犠牲にして『家』の存続を企図、跡継ぎ確保という目的で子どもを産んだものだが、今じゃ『家』という漢字が見られるのは結婚式と葬式ぐらいだ(笑)。
子どもを産むことが個人にとって“負担”と考えるから、出産手当を出そうという発想が当り前のように出てくるのだろう。
出産、育児を損得勘定で見ている限り、出生数の減少は止まらないだろうな」
――以前、先生は「国力は国土の面積と人口」と仰っていましたが…。
S先生「この考えはどれだけAIが進歩しようが、国力測定器としては絶対的なものだ。
そういう意味では、悲観的過ぎる見解かもしれないが、人口減少が止まらない日本は、徐々に衰退国家になりつつあるのかも知れないな」




