「天変地異は神様のお仕置き?」

風薫るはずの5月だというのに、そんな日は稀。

ある気象学者によると今年の夏は昨年以上の暑さとか。

まだすっきりしないコロナに加え猛暑。

何をするにも、一に健康、二に健康です。

体調管理に万全を期してください。

 

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本日、夕方のお客さまはTさん。
気象庁を定年退職、現在は“お孫さん係”のご隠居。
わたしがお天気博士と呼ぶお爺さまです。

「今日はどうしたのですか、こんな時間に?」

「今夜、渋谷で大学の同窓会があって、その前に寄せてもらいました」

いつもは鑑定というより、「気象学の講義」なのですが、今回は親友にお孫さんの命名を頼まれたとか。

「ウチの孫はきらら先生に名付けてもらったよと言ったら、是非ということで頼まれたのでよろしく…」

「他ならぬ博士のご依頼ですもの喜んで…www」

早速、鑑定。
ご両親がぜひ名前の中に入れて欲しいと希望する漢字をもとに、「混乱の時代を健やかに乗り切れるように」との願いを込めて2つ作成、それぞれに解説を加えてお渡ししたところで、いつもの気象講座の開始。

「前回の講義では、今年の夏は去年以上に暑くなりそうだとのことでしたが…」

「毎日、熱中症に心配しなければいけない夏になるだろうな。それに減りつつあるとはいえコロナも油断できないし、年寄りには厳しいシーズン到来だな」

「やはり地球温暖化のせいですかね?」

「ほとんど報道されないが、中近東なんて渇水と40度越えの乾燥で大きな川が次々に干上がっているようで、水不足によって村を捨てた住民の難民化が相次いでいるらしいし、日本なんかまだ可愛いレベル?だよね」

「中近東といえば、トルコ、シリア、イラクあたりですか?」

「そうだな。有名なユーフラテス川も場所によっては小川になっているという話もあるし、かつてのメソポタミア文明の中心地はメタメタ。かつての農業地帯で『コメを作らないように』というウソみたいな政令が出されたという声もあるよ」

「諸説あるようですが、チグリス、ユーフラテス川がペルシア湾に注ぐ手前で合流する地域は、旧約聖書で『エデンの園』とされている場所では?」

「よく知ってるな、きららさんはwww。――しかし、『エデンの園』が“渇水地獄”になるんだからなあ。――イラク戦争、シリア戦争を経て、今に水不足による戦争が起こるかも知れんぞ」

「しかし、地球温暖化の元凶は自分のことしか頭にない人類。口では自然を大切に、環境を保護しようなんて言いながら、やってることは自然を壊すことばかり。以前、『人類は地球にとって“がん細胞”みたいな存在だ』と聞いたことがありますが、その通りですね」

「今日はきららさんの方が冴えてるなあwww。 退職したとはいえ、気象庁にいたわたしがいうのも変だがwww、天変地異は神の摂理、自然の掟に逆らった人間に対するペナルティだな」

きらら(5/16)