「イソップ物語の教え」

12%の自給率しかない「エネルギー」と並ぶ、我が国のライフラインである「食糧自給率」の低さ(37%)は折に触れて問題にされますが、その危うさが問題にされることはほとんどありません。
分かりやすい例として、よく引き合いに出される立ち食いの「天ぷら蕎麦」の場合、蕎麦本体は中国、アメリカ、天ぷらの中身であるエビはタイ、ベトナム、インドネシア、天ぷらの衣となる小麦はアメリカやカナダ、そしてその天ぷらを揚げる油はカナダからの輸入によるものです。
和食と分類されている「天ぷら蕎麦」なのに、中味の「78%」は輸入品。「何を今さらギッチョンチョン」――今こそイソップ物語を熟読すべき時期かも…。

きらら(7/10)