「カープ女子」

スポーツ新聞が一面トップで報じた高畑裕太さんの事件。

せっかく銀のスプーンをくわえて生れてきたのに…。

お仕事にも恵まれ、これからという矢先の不祥事。

「もったいない」と言うしかありません。

カープ女子さて、今日、午後一番のお客様はUさんです。
昨日、東京ドームで行われる「広島カープ対読売ジャイアンツ」の試合を観戦するために遥々、広島から上京。――熱狂的なカープ女子です。

汗を拭ったUさん。
早速のカープ自慢です。

「黒田投手の男気には胸がワクワクします」
「野村投手は可愛いし、福井投手にもうっとりさせられます」
「菊池内野手のファインプレーにはシビレっ放しです」
「丸外野手もいいし、エルドレッド内野手は頼もしいし…」

次々と名前が出てくるのですが、野球に疎いわたしには、微かに今年は広島カープが優勝しそう?という程度の知識しかありません。
遠い昔、古馬監督が胴上げされていた写真を見た記憶がありますが、Uさんが口にする選手は顔どころか、名前すらピンと来ません。

ひとわたりカープ自慢の熱弁を奮ったUさん、さすがに喉が渇いたのか、冷たい紅茶をゴクゴク。
ふ~っとひと息ついて、ようやく”本題”です。

Uさん「占って欲しいのは、就職のことです」

ひょっとして、野球のことを占うのかな?と心配していたのでひと安心。

Uさん「現在、地元の大学の4年生です。既に東京の会社から内定をもらって、あとは卒業を待つばかりなのですが、この頃、広島を離れたくない気持ちが段々強くなって、どうしようかな?と…」

きらら「せっかく内定をもらったのにどうしたの?」

Uさん「仲のいいお友達は全員、地元の企業に就職するので、何だか離れ辛くなってきたのです。それに愛すべき広島球場にも行けなくなるし。父や母も、東京に行って欲しくないようなので…」

きらら「東京の会社はどんな業種なの?」

Uさん「食品メーカーの新製品を開発する研究所です」

きらら「広島に残るとすれば就職のアテはあるの?」

Uさん「これから就活ですが、希望の会社は申込を締めきっているし…」

Uさんの生年月日をお伺いして鑑定開始です。
真剣にわたしの手許を凝視しています。

きらら「初志貫徹!――東京に出て来た方がいいと思います。地元を離れたくない気持ちを採るか、それとも東京で腕を磨くか、あれこれ迷っているのでしょうが、あなたの★は、親元を離れた場所で武者修行をしてこそ光る★。――それに研究職はあなたにとって最善の選択です。迷わず現在、内定している企業への就職をお奨めします」

Uさん「内定を貰ったのは絶対、入りたいと思っていた会社ですから…」

きらら「狭くなった日本です。新幹線に乗れば、すぐにお友だちと会うこともできるし、広島カープの試合は東京でも観られるでしょ(笑)」

Uさん「そうなんですが…」

きらら「東京は地方と違って厳しいことも多いけど、反面、地方では経験できないような楽しいことも沢山あるダイナミックな都会です。そこで荒波にもまれてこそ光り輝くのがUさんが持っている★ですよ」

わたしの断定的な鑑定にちょっと逡巡しています。

Uさん「先生、紅茶をお代わりしてもいいですか?」

ひと息に飲み終わりました。

Uさん「わたし、決めました。――東京の会社に就職します!」

きらら「何だか、出征兵士みたいだわね…(笑)」

Uさん「シュッセイヘイシ?」

きらら「あらら、少し喩えが古すぎたかしら(笑)。――たかが東京、されど東京。張り切り過ぎても空回りするから、肩の力を抜いて大いに頑張ってください」

Uさん「分かりました。――上京後も迷った時には相談に来ますから、よろしくお願いします」

きらら(8/29)

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