「待てば海路の日和あり」

猛暑に豪雨。

極端な天候の変化に右往左往する毎日。

とにもかくにも一に健康、二に健康。

体調管理に細心の注意を…。

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「雨の予報だったので雨支度で出てきたのに…」

ボヤキながらのご来館は目下、保育園に通っている4歳のお孫さんのお世話で毎日、大忙しのTさん。

「さあさ、麦茶でも飲んでひと息入れてくださいなwww」

今日の相談は嫁姑問題。
最近、同居する息子さんのお嫁さんと、お孫さんの教育方針をめぐる意見の食い違いで“衝突”しそうな雰囲気とか。

「すべて孫の好き放題にさせるのがいいとは思わないけど、わたしは、子どもは子どもらしく伸び伸びと育てるべきだと思ってるのに、嫁ときたら、やれ英会話だ、水泳だ、お絵書きだ、ピアノだと、習い事を押しつけるばかり。その送り迎えでテンテコ舞いよ」

「わたしたちの時代と違って、今はどこの子どもも忙しいみたいね」

「きらら先生は、どう思う?」

「お孫さんは嫌がってないの?」

「英会話と絵画教室は喜んで通ってるけど、それ以外は嫌々だわね。――何が向いているのか、ちょっと孫を鑑てくれる?」

お孫さんとお母さまの生年月日をお伺いして鑑定開始。

「好奇心旺盛、何事にも器用で、特にモノ作りに秀でるというの持ち主。適職はエンジニアとか設計士。他人のやらないことで成功を収めるタイプね」

「わたしの祖父が自動車会社で製造部門の役員だったから、その血を引いたのかしらwww」

「独立独歩で我が道を拓く才能がある子どもを、無理に“いい子の型”にはめようとするのは感心しないけど、まだ4歳だし、今は“メニュー”を見せるぐらいのつもりで、お母さまの言う通りの習い事をさせてみてはどうかしら。中途半端な策だけど、そんなことで嫁姑の諍いを見せる方がマイナスだと思うわよ。それに彼は今はおとなしいけど、小学生に上がる頃には、自己主張するようになるはずだし、そうなると母親も“分からず屋”でないから考えを変えると思うわよ。『待てば海路の日和あり』――その時が来るまで、Tさんは“良きお婆ちゃん”としてお孫さんのお世話に徹してください」

きらら(7/11)