「自分の道は自分で切り開く」
東京オリ&パラは予定通り開催できるのでしょうか。
聖火リレーも迫っているというのに、コロナの終息はまだ霧の彼方。
ヤキモキさせられる毎日です。
雨にもかかわらず千葉県から足を運んでくれたのは大学生のYさん。
今日の相談は進路相談です。
「どうかよろしくお願いします」
いつものように熱い日本茶を淹れます。
「わっ!茶柱が立ってる~。――何かいいこと、あるのかなwww」
笑顔が人気タレントのHさんそっくりです。
「両親が高校と中学校の先生ということもあって、小さい頃から自分も先生になりたいと思っていたのですが、大学に入って気が変わって迷っています」
さっそく職業運を占ってみました。
「う~ん。学校の先生も悪くないけど、法律関係のお仕事が向いているわね」
「え~っ、すごい!――実は深く考えずに入ったゼミが民法研究会で、今は法律の面白さにどっぷり。司法試験を受けたいと思っています」
「いいじゃない。検察官はちょっと向いてないけど、裁判官よし、弁護士よし。人情味のある法曹になれると思うわよ」
「でも田舎の両親は、わたしがひとり娘ということもあって、そんな大それたことを考えずに地道に先生を目指しなさいと反対なのです」
「娘を思う両親の気持ちはありがたいけど、Yさんの人生はYさんのものです。無難に見えるコースを進ませたい両親の意見に忖度せず――今の時代忖度すると碌なことがないからねwww――我が道を切り開くべきだと思うわよ。司法試験も以前ほど難しくなさそうだし、Yさんなら少し気合を入れれば合格できるはずよ」
「よし、両親にはわたしの気持ちをしっかり伝えて、司法試験にチャレンジしてみます。――茶柱も立ったことだし、合格しそうな気がしてきましたwww」
「頑張って! 合格したら報告に来てねwww」
「もちろんです。ありがとうございました」