「縁」

1月は往く、2月は逃げる、3月は去る。

新年の挨拶も随分昔のことのような…。


あでやかな振袖姿のお客さま。
成人式帰りの女子大生です。
素敵な晴れ着にきらら館が、お花畑になったみたいです。
わたしの故郷・信州の成人式は夏だっただけに全員が洋服で晴れ着はナシ。
羨ましい限りです。

しばしの間、占いそっちのけで晴れ着談義。
お替わりの珈琲を淹れて、さて本題です。

「抽象的な質問ですが、人生の幸せ、不幸せを決めるのは何でしょうか?」

いきなりの直球です。

「たくさんの方を鑑定してきたきらら先生なら、きっと分かるんじゃないかと思って…。母に聞いても、『人それぞれよ。そんなのが分かってたらお父さんなんかと結婚してないわよ』って全然、答えにならない返事なんですwww」

「う~ん。人の幸せ、不幸せはお母さまのおっしゃる通り、様々の形があるんだけど、わたしの経験でいえば、一番大きな要素は『縁の良し悪し』だと思うわ」

「縁ですか?」

「朱に交われば赤くなる。――恋愛然り、結婚然り、会社選び然り。その人がどんなに良い運勢を持っていても相手によって良くなったり、悪くなったり。
反対にそれほどでもない運勢の人でも巡り会う相手によって充実した人生を送れたり…」

「でも、良い縁って見た目では分かりませんよね」

「そうよね。だから人生は面白いなのかもしれないけど、わたしが占いで一番のポイントにしているのは、『縁の良し悪しの鑑定』ね。具体的には、良い縁に巡り会うタイミングとか、縁を持ってはいけない時期とかを知ることで、その人にとって最善の選択ができると確信しています。いくら素敵なデザインのお洋服でもサイズが合わなければ着られないのと同じと考えればどうかしら」

「お洋服は見た目で分かるけど、縁の良し悪しは、実際に経験してみなければ分からないから、ドンピシャだったり、アテが外れてこんなハズでは無かったと後悔するんですね」

「それと良縁に巡り会える人に共通するのは、日々精進、不断の努力を怠らないこと。ただ漫然と生きていたり、ズル賢く生きようとする人は、瞬間的には幸せでも、長続きしないわね」

「はい。今日の成人の日を機に『日々精進』を座右の銘にして、良縁に恵まれるよう努力したいと思います」

きらら(1/20)