「四国路からの絵葉書」

もう12月。

1年はあっという間でした。

道理で歳をとるのも早いはず…www。


現在、四国八十八か所をお遍路中のTさんから絵葉書が届きました。
絵葉書の写真は66番札所の雲辺寺です。

Tさんは今年で満70歳。
きらら館に初めてお見えになった時が52歳ですから、爾来18年のお付き合いになります。

当時のTさんはご主人を亡くしたばかりで、ご主人に替わって会社を継ぐか、それとも畳むべきか。――思案の真っ最中に相談を受けました。

わたしは迷わず「継ぐべきです!」と鑑定。
それに対してTさんは、「分かりました。どこまで出来るか分かりませんが、主人の遺志を継いで頑張ります」と即答。
あまりにもあっさりした答えに、却ってわたしの方がびっくりしたことを昨日のことのように覚えています。

社長として陣頭指揮を執って18年。
苦労が実って、会社は十数倍に大きくなりましたが、古希を機にスッパリと引退。
息子さんにすべてを譲って、今は悠々自適の隠居の身。
実に清々しい人生です。

「晩秋の四国路を同行2人ならぬ、お大師様と主人とわたしの3人でトコトコ歩いています。まだ3分の1ほどの行程が残っていますが、在りし日の主人のことを思い出しながら88番の大窪寺まで踏破するつもりです。~~こんな幸せを味わうことが出来るのも、あの時のきららさんの毅然としたアドバイスがあったればこそ。心底より感謝です」

どうか道中ご無事で…。

きらら(12/1)