「結婚はマンション契約?」
蒸し暑い毎日。
睡眠を十分に摂っているのに、何となくシャキッとしない方も多いのでは…。
わたしは熱いお風呂に入って、麦茶を一杯飲んで就寝。
お試しあれ。
さて、午後一番のお客さまはKさん。
お孫さんの命名がきっかけでご来館。
その後は年に数回、気が向いたときに?顔を出してくれるお馴染みさんです。
某素材メーカーの役員を経て、現在は同社の子会社の社長さんです。
ある時、Kさんと「結婚」について話をしたことがあるのですが、「結婚なんて所詮は契約。マンションを借りるのと同じようなもの」という、Kさんの持論にいささか驚きました。
確かに「婚約」は「婚姻の予約」だし、「結婚も契約」に違いありませんが…。
「誰しも、共に白髪の生えるまでの気持ちで結婚するんだけど、性格の不一致だ、何だで、離婚することもあるでしょ。それは一旦、結婚すると、当初はともかく、何年か経つと、段々と“緊張感”が喪失、惰性と諦めで結婚生活を送るからじゃないかな。だったら最初から2年なら2年、3年なら3年と期間を決めておいて、賃貸マンションと同じで、“居心地”が良ければ契約を更新。気に入らなければ1回で転居(離婚)するも良し、夫婦としての気持ちが変わらなければ何度も更新して天寿を全うする。――ドライなようだけど、合理的でいいだろうwww」
何だかなあ?と思う反面、一理も二理もある考えのような気がしないでもありません。
「Kさんは、何回更新されたのですか?」
「3年契約で、現在は11回目かなwww」
「わ~っ、すごいですね。――もう還暦を越えると契約破棄はないでしょうwww」
「分からんよwww。――緊張感なんていうとピリピリした結婚生活を想像するかもしれないけど、そんな杓子定規なもんじゃ堪らんよ。お互い欠陥だらけの生身の人間だもの、もし『夫婦は斯くあるべし式』だったら誰だって3日ともたないよwww。大切なのは相手を思いやる気持ち、寛容さだ。それさえあれば、また契約を更新しようと思うもんだよ」
大切なのは思いやり!――なるほどです。