「続々・大先輩の忠告」

Wedding Cake翌週のN子さんの表情はさらに輝いていました。

N子さん「これがお相手の両親の生年月日です。鑑定よろしくお願いします。どうか相手のご両親とも良い相性でありますように…(笑)」

きらら「そんなに緊張しなくてもいいわよ(笑)…ちょっと待ってね」

N子さんは真剣そのものの目で私の手許を見つめています。

きらら「OK!…バッチリ◎です。特にお母様との相性度は100点満点で95点。あなたのことを実の娘のように迎えてくれる方ですよ。でも肝腎のお相手の返事は?」

N子さん「それが先生、聞いてくれる。昨日、仲人さんから『先方さんが是非、お付き合いしたいっていう返事がありました』という連絡があったんですよ」

きらら「良かったじゃない。女性にとって相手に望まれる結婚って幸せよ。でも、こんなに何から何までピッタリの組み合わせは、私の経験から言っても珍しいわよ」

N子さん「占いで観てもらったのは初めてですが、その初めての占いで、ふたりの相性もピッタリ。お互いに結婚のタイミングはドンピシャ。そのうえ相手の方のお母様とも95点だなんて、私自身も変な気持ちです。でも、だからといってお見合いの場で一度しか会ってない方と、すぐに結婚するなんて嘘みたいで、正直なところ不安な気持ちが強いのですが…」

きらら「いくら占いでピッタリだからといって、それだけで結婚を決めるのは早計よ。これからふたりで何度かお会いして、お互いの気持ちを確認し合ってから、そこで初めて結婚というのが手順というものよ」

N子さん「はい。それは分かりますが…」

きらら「ただ、人生の大先輩として言えば、『結婚はふたりだけの意思で出来るけど、幸せな結婚生活は身近の人との関わり、たとえばお互いの家族との関係を無視しては成り立たないものよ」

N子さん「嫁姑のいがみ合いの話はよく耳にします」

きらら「その点、あなたの場合は、お見合い相手のご両親とも合いそうだから、あなた自身が、自分の両親以上に思いやりの気持ちで接することが出来るだろうし、旦那さんにしても、妻が自分の両親を大事にしてくれるのだから、自分は妻の両親を大切にしようと思うんじゃないかしら」

N子さん「“たすき掛け”の思いやりですね。何か、きらら先生が“縁の神”になってくれそうな気がしてきました」

翌年、N子さんはお見合い相手と結婚。その後、Kちゃんを出産し、現在赴任地のロンドンに在住しています。

♪♪ 灯りをつけましょ ぼんぼりに~~♪♪

きらら(3/17)