「ホタルの季節」
「♪♪ ホ、ホ、ホタル来い ♪♪」
全国各地から「ホタル便り」が届く季節になりました。
私の故郷・信州もホタルの名所です。
一時は農薬の影響で激減していたのですが、ここ数年は川もきれいになり、少子化に悩む人間世界とは反対に、昔以上の“ホタル天国”に変身しています。
小学校の理科の時間。
「先生、ホタルはどうして光ることができるの?」
「ホタルはお腹の下に、光を出す器械を持っているんだよ」
「ヘーッ。でも熱くないのかな?」
「専門的になるけど冷光器といって全然、熱くないんだよ。すごいだろ」
「でも、何のために光ってるの?」
「夜は暗いだろ。だから懐中電灯代わりに光ってるんだよ(笑)」
「ふ~ん。そうなんだ」
「冗談だよ(笑)。――食べられないように相手を驚かすためにピカピカ光っているという学説もあるけど、先生は結婚相手を探すために光っているという説に賛成だな」
「ワーッ。恰好いいなあ。“婚活”してるんだ(笑)。やっぱり強く光ってるホタルがもてるのかな?」
「そうかも知れないね」
“伴侶”を見つけるために渾身の力で光り輝く!!……ホタルこそ最良の“結婚アドバイザー”かもしれません。
きらら(6/17)