「3%のご縁」
前半は3連休、後半は4連休。少し変則的でしたが、皆さんのG・Wはいかがでしたか。
私は5月某日、永年のお客様であるYさんからのお招きで、初めてご自宅にお邪魔致しました。
Yさんと知り合ったのは数年前に某ホテルで開催されたイベントの会場でした。
ふらりと私の前に座り、「孫娘が交際している相手のことを占って欲しいのだが」――可愛いお孫さんの将来を案ずる極々、普通のお爺ちゃんの鑑定依頼でした。
その時は、どことなく品のあるお爺ちゃんだなとは思いましたが、かつて「鉄鋼業界にこの人あり!」と謳われた大物財界人(当時は相談役)とは露ほども思わず、私は思ったこと、感じたことをズバズバ言ってしまいました。
きらら「珍しいくらいの強運に恵まれたあなたの血を引いているのでしょうか、お孫さんも実に幸運な運勢の持主です。相手の方との相性はピッタリ、まさに“三国一の花婿さん”です。ふたりは知り合うべき時期に知り合っています。今年の暮れか、来年初めに婚約し、5月か、6月に結婚されると97%幸せな人生を送れますよ」
Yさん「ほう、そうかい。実はね、私は交際に賛成なんだが、周囲に反対する声があったもので心配になって占ってもらおうと思ってね。97%だと、ひと安心だね。ところで、その『3%』とは何かね?」
きらら「お孫さんの気の強さです。悪意はなくても、強い言葉は相手を傷つけるものです。できるだけ言葉を選んで、旦那さんを立てるようにすれば、100%どころか120%幸福な家庭を築くことができるでしょう」
Yさん「なるほど。しかし、孫の気の強さを見事に見抜き、それを『3%』という数字で表すとは面白い鑑定だな」
それ以後、Yさんは年に数回、時には晴れて結婚された(㊟不肖きららの鑑定通りの日程で婚約、挙式されました)お孫さんの近況報告、時には世間話のため、そして稀に(?)真剣な問題のために足を運んでくれました。
しかし、ここ数ヶ月はすっかりご無沙汰していたYさんからの出張鑑定の依頼。――「何用かしら?」と、おっとり刀で駆けつけました。
きらら「ご無沙汰しています。お変わりありませんか」
Yさん「いやいや、こちらこそ。昨年末に転んで足が不自由になってしまいご無沙汰してしまいました。今日はきらら先生に“97%のお墨付き”をもらって(笑)結婚した孫娘に、私にとっては曾孫だが、先日待望の子供が出来たので、その名前を鑑定してもらおうと思い、忙しいところを来て戴いた次第です」
きらら「『3%』を言われると(笑)汗顔の至りですが…私でよければ喜んでお手伝いさせて戴きます~~~」
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振り返れば、きっかけは「3%」という言葉!!――人と人の縁は不思議なものです。
きらら(5/7)