「桃栗3年 柿8年」

「3年」という時間は 大きな節目のひとつです。

桃や栗に実がなるのには 苗木を植え 丹精込めて育てて やっと3年目に商品として出荷できるのです。柿にいたっては 8年もの歳月を要します。

わたしたち人間も生き物のひとつです。成長するには 時間という歳月を必要とします。

ところが 人間は植物と違い 頭で考え行動します。だから 少しばかりややこしくなります。

大切に育ててくれた両親や家族、そして社会に対する感謝の気持ちや恩を忘れて すべて自分の力で 成長したと錯覚 自分勝手な行動をしてしまいがちです。

家や学校という 安全柵に囲まれた環境の中では ある程度わがままでも生きていけるし 家族や先生も 愛情を持って見守ってくれます。

ところが 社会というオープンフィールドに放り出された瞬間から それまで自分を守ってくれていた安全柵がなくなるばかりか すべての行動に対し責任がついて回ります。

老若男女を問わず オープンフィールドで花を咲かせるために 必要なものは何なのか。

そのひとつ いや 何をするにも 絶対に必要なものが「辛抱」です。

どんなに時代が変わろうとも 「辛抱」なくして 人生の成功はありません。

「石の上にも3年」という諺もあります。

辛いから 厳しいからと投げ出す前に 最低3年は 辛抱してみましょう。

きっと何かが見えて来るはずです。

きらら