「天然は偉大な才能」

秋の空に向かって深呼吸。

快適、快適!


お客さまの中には、人とはちょっと違う、常識に外れた言動を繰り返す、でもなんとなく憎めない「天然ボケ」の方が時々いらっしゃいます。

多くの方は天然ボケの方に対して、表面的にはともかく、内心では「めんどくさいなあ」と思いながら接しているのではないでしょうか。

しかし、わたしは経験上、「天然」は余人にはない才能を持った愛すべき方と思っています。

お客様のSさんは、典型的な「天然人」ですが、踊りにかけては天才と評される日舞界のレジェンドのひとりです。

「天然人」の最大の特徴は、相手の話を聞かず、自分中心に物事を考えます。

普通なら「身勝手な人」と顰蹙を買いがちですが、「天然人」は、真面目で純粋、思考方法は常に前向きなので、まったく嫌味が感じられません。

Sさんと話していても、会話がかみ合わないことが再々ですが、邪心がまったくないので、心地よい気持ちにしてくれます。

それどころか、かえって勇気づけられることが多々あります。

一度、Sさんに「周囲の人に天然と言われたことはありませんか?」と聞いたことがあります。

「『天然』って何?」

キョトンとした顔で、逆に尋ねられました。

「Going My Way!――他人が何と思おうと、わたしはわたしよ」

清々しい表情で、こう言われれば、もはや達人の域。とやかく言う方が間違っているのです。

また「天然人」は、人気を持っていることが多く、周りに多くの人が集まります。

いわゆる「華」があるのです。

そして、何より「天然人」が凄いところは、「これぞ!」と決めたら一直線。物事に対する「常人離れした集中力」です。

Sさんが日舞界の大御所と称されるのも「天然」故の産物なのです。

天然は偉大な才能也!

きらら(11/18)