「A君、目指せ『平成の野口英世』!」

早いですねえ。

2月も1週間を過ぎました。

先週は、お客様の紹介で都内某寺のお不動様の豆まきに参加させて戴きました。
初めての体験に大興奮。
「鬼は外、福は内」――今年も良い年でありますようにと願いつつ大声で豆を蒔きました。
心ワクワク、身体ホカホカ、実に爽快でした。

doctor_a-kun節分といえば思い出すのは、7年前の2月3日にお見えになったA君のことです。

当時、A君は都内の有名私大に通う3年生。
タレントと見間違うほどのイケメンです。

年甲斐もなく、わたしもドキドキ(笑)。
一体、どんな相談なのかしら?

A君「あのう…」

電話では、ハキハキしていたのに、実際に顔を合わせると180cmはあろうかと思われる身体を小さくしてボソボソ。

きらら「さあさ、リラックスして…。男の子でしょ。もっとシャキっとしなきゃ。珈琲、淹れようか?」

あまりのモジモジぶりに、いつの間にか、わたしも母親口調です。

珈琲を飲み終わったA君、ようやく落ち着いたのか、表情に余裕が出てきました。

A君「実は現在、通っている大学を辞めて、医学部に入り直したいのですが、医者に向いているかどうか、占って欲しいのです」

きらら「もったいない話だけど……どうして気が変わったの?」

A君「昨年の暮れ、高校の同窓会があったのですが、その時に医者になって海外で頑張っている先輩の話を聞いて、僕もアフリカに渡って野口英世博士みたいな生き方をしたいと思って…」

気紛れではなさそうな真剣な表情です。

A君「先輩とは5歳離れているので、高校時代には接触はなかったのですが、僕と同じラグビー部ということで話が弾み、現地での活動を聞くうちに、矢も楯も堪らなくなったんです」

生年月日をお伺いして鑑定開始です。

きらら「研究熱心で手先も器用、お医者さんとか技術者はバッチリ。もしお医者さんになれば患者さんから信頼される名ドクターになれる☆を持ってるけど、せっかく3年生まで通ったんだからもったいないと思うけど…」

A君「本当ですか!良かった~!(笑)」

屈託のない笑顔がまた素敵です。

きらら「でも、現在通っている大学が3年生ということは、来年には卒業でしょ。それに、医学部を受験するにしても、今からじゃ準備不足じゃないの?」

A君「中退して1年間、予備校に通えば何とかなると思っています」

きらら「せっかく丸々、3年間も通ったんだから辞める必要はないと思うけどなあ。あと卒業まで何単位ぐらい残ってるの?」

A君「卒論以外で4科目10単位ほどです」

きらら「じゃあ、今の大学は、ひとつの区切りとして卒業すべきよ。精々が10単位なんだから…」

A君「医者になるのに、今の大学の卒業証書なんかは要らないと思うんですが?」

きらら「そんなことはありません。卒業はひとつのケジメです。4年間の勉強は決して無駄ではありません。医学以外の学問を修めることは、将来、心豊かなお医者さんになるための‟肥料”として必ず役に立つと思います」

思い立ったら信念を曲げないというか、相当に頑固です。

きらら「それに一から入学試験を受けなくてもいい3年生からの編入試験とか、社会人用の入試というのもあるんじゃないの? 調べてみるべきよ」

A君「きらら先生って入試にも詳しいんですね」

きらら「もうひとつ。――A君の運勢は来年は90。再来年はガクっと下がって60だから、来年は絶好のチャンスよ」

A君「来年が勝負なんですね!」

きらら「進路変更について、ご両親はご存知なの?」

A君「まだです。多分、反対すると思いますけど、今日のきらら先生の鑑定で勇気百倍。熱意を持って説得すれば分かってくれると思います」

きらら「とにかく卒業に必要な10単位を取って、ひとつの区切りをつけること。それと並行して医学部進学のための勉強に精を出すこと。――A君なら出来るはずだから…」

A君「頑張ってみます」

きらら「『頑張ってみます』じゃなくて、『頑張ります』でしょ。それと編入試験のことをしっかり調べるのよ」

A君「はい。頑張ります」

卒業後、医学部の編入試験に無事合格、4年後には念願の医師免許を取得。
そして、現在は、アフリカの小さな診療所で「平成の野口英世」目指して奮闘中です。

きらら(2/8)

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