『右往左往の時代』

『右往左往の時代』

春の雪の次は初夏。
桜クンも開花宣言と同時に満開。
誰に似たのか自然クンも右往左往です。

右往左往といえば、どこかの国の指導者も同様。
商品券配布で批判を浴び、失地回復のための失言で謝罪に追われる毎日。
言葉遣いが丁寧なだけに却って虚しさを感じます。

自由主義のはずが、国益のためという大義を掲げて何でもありの”海の向こうの暴れん坊”の”悪徳不動産屋”さながらのハチャメチャぶりには”お友だち国”も右往左往。
いやはや、これでは往年の”世界の警察”が、今や”世界の破落戸クン”と呼ばれてもやむなし。

こんな時代にこそ活躍しなければいけないのがナントカ連合のはず。
それなのに、某国の侵略戦争や某国の虐殺まがいの攻撃を止める気もなし。
これじゃ平和な時代に能書き垂れる評論家と同じ。
まさしく「巧言令色鮮なし仁」そのものの組織也。

こうなりゃ、最後に勝つのは国土が広く、人口が多く、強大な軍隊を持つ国です。
となれば、あの国とあの国とあの国。
ハテ、この構図はいつか来た道。
歴史は繰り返す。
とすれば・・・ボヤが大火どころか、第三次○○勃発の可能性も十分。

もし、そうなれば22世紀前にもSF映画ばりの惨状になる可能性も。
とすれば、その時の地球脱出手段は宇宙か。
最近宇宙事業が頻繁に喧伝されるのも、前出の”暴れん坊クン”が最大の打ち上げ基地がある北極圏に手を伸ばそうとするのも単なる領土拡張だけではないはず。

現在は妄想の域を出ないにしろ、かくも怖ろしい時代のとば口に立たされるかもしれないのに我が国の指導者の目は、インフレなのにデフレ克服と絶叫するなど打つ手すべてに、値上がりに苦慮する国民のことなどに向くことなし。
「イザという時に国は国民を守らない」という先人の教えの通り、ひたすら考えるのは富裕層の保護と自己保身の二点のみというから恥ずかしい限り。

こんなニンゲンのバカさ加減に引き換え、いつも感心させられるのはニンゲン以外の動物たちの毎日の行動です。

「衣」は自前、自然を利用した「住」、彼らがひたすら注力しているのは「衣・食・住」のうち「食」のみです。
それも生まれた時と変わらない、自然の法則に従った無理のない方法です。

「食」あってこそ種族も保存できるし、自然に優しく寄与。
それに引き換え、ニンゲンのやってることは、自然を壊すことばかり。
おそらく、動物たちはニンゲンのことを「地球の暴れん坊」「地球を破壊する破落戸」と見ているに違いありません。

アレレ、暴れん坊に破落戸?
動物の目には、ニンゲン全員がどこかの国の”暴れん坊クン”と同じように映っているのかも?

(これは事実を参考にしたフィクションです)

きらら(3/30)

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