『Simple is the best!』

『Simple is the best!』

――あれやこれや、慌ただしかった令和5年も残すところ3週間弱となりました。

「ホンに、不適切にもほどがある落ち着きのない年だったなあ。ひょっとすると、これはさらなる混乱の次の時代の予兆かもな」

――さらなる混乱?…いやはや「温和」を人生訓とするわたしにとっては気が重くなりそうなのでww閑話休題、今日は先日お会いした某料理教室・A女史との「美味談議」を報告したいと思います。

「いいじゃないか。毎度毎度、戦争や政治の話では気持ちがささくれ立ってしまうからなww」

――A女史とは、「食物の旬」について話が始まったのですが、途中から今までで一番美味しかったモノは何か?という話題に。高名の先生のこと、さぞかし我々が食べたことのない料理名が出てくると思ったのですが…。

「ということは、以外なモノだった?」

――はい。意外や意外、「一番美味なのは、獲ったばかりのイワシを手で剥いて、海水で洗ったもの」という答えでした。

「なるほど、究極のSimple is the best!なんだなww」

――彼女いわく、「グルメだ、ヘチマだと騒いだところで、高い材料をふんだんに使えば誰が料理しようが美味しいのは当り前」と涼しい顔で言っていました。

「料理教室の先生らしからぬと言うべきか、反対にらしいと言うべき言葉だが、よくよく考えれば頷ける言葉だな」

――次に美味しいのが、温かいご飯に、ぬか漬けの茄子と胡瓜の漬け物でした。

「どちらの共通項は Simple 。マスコミでも有名なのに、なかなか面白い先生だな」

――出身のM大学では歴史学を専攻していたそうで、縄文から江戸時代に至る食事の知識は興味深いものでした。

「単に美味しいとか、不味いとかではなく、食事に何か『哲学』を感じているのかもしれないな。…3番目は?」

――笑いながら、「空腹」だと言ってましたww。物事はシンプルに考えれば意外に早く<解決策>が見つかるのに、今の時代は何故か、必要以上に複雑にして解決を困難にする傾向が強いような気がすると。

「彼女は料理道を究めた『哲学者』だな」

――それと時間があれば、きらら先生に会いたいとお願いされました。

「いいじゃないか。きらら君なら話は弾むんじゃないかなww」

きらら(12/9)

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