『真実と正義』

『真実と正義』

――「一難去ってまた一難」、また播磨の国が大賑わいです。

「どこまで続く泥濘ぞ!――今や永田町を凌ぐ人気ぶりは『恐れ入谷の屋の鬼子母神』。
毎日弁解ばかりで、お殿様としての仕事は大丈夫なのかなww」

――この騒ぎは当分続きそうな気配です。早く厄払いしなければ、まだ百条委員会もあるし別の疑惑も出てくるんじゃないですかね。

「まあ人生色々。我々は横目で見る程度にしておこうよ」


UnsplashMarek Studzinskiが撮影した写真

――ところで、先日書店でばったり学生時代の先輩に会い、昨今の世界情勢について高説を伺う機会を得ました。
彼の専門はロシア史で、現在は某大学の助教授ですが、メディアとはひと味違う目からウロコの話ばかり。
一向に収まる気配のないロシア戦争やイスラエル戦争について、何が真実で、何が正義なのか、パンケーキ代金以上wwの”講義”を受けました。

「それはそれは。彼の著作は以前に読んだことがあるが、なかなかの論客だぞ」

――とにかく歴史に詳しく、その延長線上に現在の戦争があると…。

「勝てば官軍負ければ賊軍、そして被害を被るのは一般国民というのが戦争の実態だ。
それを正当化するために”広報係”を務めているのが昔も今もメディア。
そして、その彼らが大義名分として常に口にするのが<真実>と<正義)という2つの言葉だ」

――ということは、その2つの言葉を正当化するのに必要な道具が<軍事力>というわけですね。

「負ければ賊軍にされるのだから、戦争の当事者にとって選ぶ道は一択。トコトン戦争を続けるしかないのだ」

――じゃあ、戦争はいつまでも終わらないということですか?

「彼らの背後にいる”ビジネスマンたち”が『撃ち方止め~』と言うまではなww」

――ビジネスマンたち?

「戦争はいつの時代も、特に近代戦争は超美味しい”ビジネス”だからな」

――つまりは代理戦争?――そういえば彼も同じようなことを言っていました。
”ビジネスマン”たちは己たちの利益のため、”リングの上の当事者”は戦争を国家、国民を守るためという大義を掲げて戦争犯罪を正当化せざるを得ない…。

「ニンゲンは不変。わずか17文字だが『悪いヤツほどよく眠る』というのは名言だなww」

――悪いヤツ?

きらら(12/2)

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