『政界イソップ物語?』

――大騒ぎした米大統領選挙ですが、あっさりとトランプ翁が当選。第47代大統領の椅子を射止めました。

「大騒ぎしたのは日本のマスコミだけだろう(笑)。まあどっちが勝とうが、大変革真っ最中の時代だ、世界は一段と混乱に陥るんじゃないかな」

――わたしもそんな気がします。それなのに我が国の専門家揃いの?メデイアが報道することと言えば、足並み揃えてバラエティタッチで分かったような、分からないような解説を並べるだけです。

「何も分かってないのだから、マトモな解説をしたくても出来ないのだから仕方ないだろう。仮に”真実”を叫んだところで”51番目の州”の解説は常に少数意見扱いだからな(苦笑)」



出典:Wikipedia Donald Trump

――それなら「ペンは剣よりも強し」なんて言わなきゃいいのに。ロシアvsウクライナ戦争なんてミサイルが落ちた跡地の絵ばかりで、ああでもない、こうでもないと解説するだけじゃないですか」

「まあ、そういうなよ。彼らも商売だし、真実の報道より大事なのは我が身、我が社。そもそも剣より強いペンなんてないんだから幻想に期待するのはどうかな」

――アメリカのことはさておき、我が国の自民党が大敗した衆院選後の日本もテンヤワンヤの大混乱のなか、議席を4倍に増やした”讃岐の若大将”だけが103万円と書かれた看板を振りかざして怪気炎を上げています。

「独壇場だな。調子に乗らなければいいが…。ともあれ103万円が実現できるかどうかは別にして、青年将校気取りの”讃岐の若大将”の持ってる雰囲気は劇画風だし、なかなかエエ線行くんじゃないかな」

――それに引き換え議席を大幅に増やした野党第一党の”ドジョウ代表”はパッとしません。

「彼のような正直な善人は、洋の東西を問わず、嘘をついても、他人を騙してもヘイキのヘイザ、寝技有段者の魑魅魍魎が跋扈する政界では、トップには不向きだからなあ。政権交代には苦労しそうな気がするなあ」

――前任者のババをすべて押し付けられた恰好の”オタク大将”は?

「正論居士つねに名君ならずやだが、達者な補佐役が付けば……?」

――しかし、目前で演じられる”イソツプ物語”みたいな政治劇を観ている次代の若者たちはどう思うのでしょうかね。

「う~ん。今の若者は賢いからな。口論乙駁の末に、さらなる混乱を招くか、あるいは天上天下唯我独尊の指導者到来を願うのか。それとも〇〇〇?――歴史は繰り返す、過去の人類の足跡をなぞれば三者択一じゃないかな」

――〇〇〇って?

                               きらら(11/11)