『AIの時代』

――野党の逆転か、それとも議席減でも、自公が過半数をキープできるか。いつもと違うムードの衆院選挙まで1週間となりました。

「各党とも、実行できればさぞかし”すばらしい日本”になるようなキンキンキラキラの公約ばかり。
いつものように落とす気のない”手形乱発”のように思えるが、さてどうなるか。期待をしないで待つことにしようかな(笑)」

――異議あり! 老人がそんな不貞腐れた意見を口にするのはどうかと思いますが…。

「だってそうだろう。野党だって、本気で保革逆転を目指すのなら意見の違いはあっても、何はともあれ、もっと多くの選挙区で候補者をやりくりするべきなのに”ドングリ野党”の乱立では、結果的に自公の勝ち。
気安く政権交代なんか口にしないで欲しいな」

――政治は「能書きより議席数」なのですから、野党各党には小異を捨てて大同につく太っ腹なところを見せて欲しいのですが…。

「ひょっとすると”万年野党”で文句を言ってる方が、自分たちにメリットがあるのかも知れんぞ(笑)」

――そういう捻くれた意見はパス! さて、テーマを変えるとして、今年のノーベル賞もAI関係だったようにここにきてAIが、主流になりそうな勢いです。

「なりそうでなく、既に次代の主役の座に鎮座しているのじゃないかな。たとえば映画製作でもAIが大活躍。
関ケ原合戦などは大量の兵士から馬まで、ほとんどがAI製。実際の撮影に参加している兵士、馬の数はそれぞれ数十人、数十頭ぐらいなんだから、今は昔のように多くのエキストラなんか不要なんだよ」

――AIで何でも出来るのなら“巨匠”なんかいらないですよね。

「そうだな。…SF映画なんか観客が目にしているのは実写より遥かにリアルな”虚像”だもんな」

――そのうち、新聞記事、小説や絵画なんかもみんなAIが作るのでしょうね。

「そうだろう。僅かに人間が参加するのはスポーツぐらいだろうな(笑)」

――やれやれ、便利さだけで人間不要の作品が出来るなんて虚しいですね」

「冗談ではなく、いずれノーベル賞の受賞もAIの独壇場になったりして…(笑)」

きらら(10/21)