『先週の問題』
――袴田事件再審判決、兵庫県知事の進退、自民党総裁選などマスコミを走らせてきた問題が一段落。
今週は久しぶりに静かな秋を迎えられそうです。
まず『袴田事件』――無罪判決だったとはいえ、半世紀にわたる裁判の長さはもちろん、その根拠が<証拠の捏造>と断じられるとは、まさに権力の犯罪。
新しい法律の制定が望まれるところです。
「いやはや開始早々、シャープなご意見を拝聴させていただきました」
――嫌だなあ、いつも真剣に話をしているのに‥‥‥。
「ワリイ、ワリイ。――仰せの通り、早急に再審法などのスピーデイな法律が望まれるな」
――次に兵庫県知事問題ですが、鉄人知事は大方の予想に反して失職という道を選択、出直し選挙という手段を選びました。
「もはや政治生命は断たれたというのに、非を認めないまま我が道を行く。スーパー級の官僚DNAがしみ込んでいるんだな」
――そのスーパー云々というのは何ですか?
「そもそも官僚というのは無謬性神話を守るというのが使命。
普通なら『間違っていたのですみません』と謝ればいいのに、徹頭徹尾、屁理屈テンコ盛りで責任を認めないのが優秀な官僚と信じ切っている奇妙な種族だから、今回の選択も不思議ではないわな」
――さっさと誤りを認めればいいのに、なぜ、そんな癖に染まっているのですか?
「一旦、誤りを認めれば誰かが責任を取らねばならず、それこそ官僚人生の終焉を意味するということで、すべてをウヤムヤにしなければならないからな。
悲しいかな、世間の常識は官僚の非常識だよ」
――ある意味、彼も知事なんかにならず、ずっと官僚を続けていればよかったのに……。
「その官僚気質を高校生の手紙に心を打たれたからと言い訳するなんて生徒会以下の悲哀を感じるなあ」
――人生いろいろとはいえ、全県会議員の不信任決議より高校生の激励手紙で方針を決めるなんて、県議も舐められたものですね(笑)。
最後に、石破さんが自民党総裁に選ばれましたが、なにかひと言お願いします。
「ひと言かぁ、う~ん。みんな期待しているようだが、消費税があがるんじゃないかな」