「年寄りの取り越し苦労www」

ようやく渋谷の街にも活気が戻ってきた某日夕方。
築地のご隠居が久しぶりのご来館です。

「ご無沙汰です。変わりありませんか」

「おかげさまで。ご隠居もお元気そうで何よりです」

「今日は、いつもの“講義”ではなくwww学生時代からの親友の頼みをきららさんに手伝ってもらいたくて…」

ご隠居からお願いされるなんて初めてのこと。

「わたしでよければ喜んで…www」

「実は、親友の孫娘に結婚したい男性がいるんだが、爺さん（親友）はどうもその男が気にいらないようで。だからと言って、今の時代、若者の結婚に年寄りが口を出すのも憚られるということで、安心するために？せめてふたりの相性を占って貰えないかという依頼なんだよ」

ご隠居の親友が安心したい気持ちは分かるにせよ、万が一、凶と出たら…？
しかし、占いは占い。
忖度しないのが「きららスタイル」。
ドキドキしながら鑑定開始です。

「ズバリ、相性はとてもいいですよ。私情を交えず９１点。（親友の方の）懸念は無用です」（ホッ😌！）

「そりゃあ良かった。正直なところ、凶と言われたらどう言おうかと迷っていたんだよ…www」

「余談ですが、親友の方とお孫さんの相性は９３点。随分可愛がったでしょうから、掌中の珠を奪われるみたいな気持ちになって心配だったのでしょうねwww」

「要するに年寄りの取り越し苦労だったわけだwww。――わたしも次代の日本を背負う若者の人生に、しゃしゃり出ないよう心掛けなければイカンということだな」