「道徳心を忘れるべからず」
パラリンピックが始まりました。
どの競技の選手も「凄いの一語」に尽きます。
「人間の無限の可能性」に感嘆する毎日。
ガンバレ、パラリンピアン!
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かれこれ10年余、「渋谷・きらら館」オープン初日にお見えいただいた思い出のお客さまのひとり・F先生が、久しぶりに顔を見せてくれました。
「ご無沙汰してしまいました。お元気ですか」
F先生は知られざる「老子研究」の一人者です。
その生き方は老子さながらで、ことさら肩書や名誉を求めず、すべてに自然体。
飄々とした研究姿勢に魅かれた“門下生”の多さは内外を問わず知られている
“大先生”です。
「F先生、お久しぶりです。――おかげさまで老体に鞭打って頑張っています。先生もお変わりないようで何よりです」
ご来館は年に数回。と言っても、鑑定したのはお孫さんの命名ぐらい。ほとんどは、F先生の“個人講義”でしたwww
「ところで、今日は…」
「家内の体調も芳しくないので、この際、住み慣れた東京を離れて、気兼ねのない生まれ故郷に引っ込むことに決めたので、今日はお別れに来たんだよ」
「え~っ、ショック。――それにお別れだなんて縁起でもないことを…」
「空気の良い田舎に引っ込んだら、きららさんより長生きするかもよwww」
「数多のお弟子さんは反対したでしょ」
「今の時代、リモートで大概のことは間に合うしねwww」
「いやいや、実際に対面して“講義”を受けてこそ、実のある学問が身に付くというのが先生のポリシーなのに、リモートだなんて…(´;ω;`)今のような時代だからこそ、先生みたいな人間味にあふれた考え方が必要なのに残念です」
「『自然をいつくしみ、何事も自由に、感謝しながら生きる』――道徳心あっての自由主義が、今や人間にとって一番大切な道徳心を失くした新自由主義が闊歩する時代は嘆かわしい限りだが、それも時代の流れだな。――かくなるうえは『老兵は消え去るのみ』だwww」
「満つれば掛けるのが世の習い、行き着くところまで行けば、先生が言う世の中に戻るんでしょうね」
「と思うけど、人間はバカだからなあ……www」
「でも、たまには学会や講演会などで上京されるんでしょ。その時は必ず、きらら館に顔を見せてくださいね」
「はい。きららさんは特別の弟子ですからwww、しかとお約束致しました」