「失意泰然、得意淡然」

明けても暮れてもコロナ、コロナ。

マスクや消毒液ならまだ分かりますが、トイレットペーパーまで。

治療薬もなく、いつ終息するか分からない…。

すべては不安心理の表れでしょうが、こんな時こそ沈着冷静に行動して欲しいものです。


子年は「隠されていたものが次々に表面化し、思わぬ凶事が頻発、社会の枠組みが地殻変動的に変わる年」といわれています。

政治の劣化、経済指標の悪化、二極化、そして現在の新型肺炎の蔓延――不気味な「地響き」が続く毎日です。

しかし、個人の力で社会のウネリを変えることはできません。

こんな時代をどう生きればいいのか。

大上段に構えたところで、人は様々。
年齢も違えば、各人の置かれた地位も違うだけに、なかなか難しい問題です。

しかし…。
わたしは、『失意泰然、得意淡然』の姿勢こそ、激動の時代を乗り切るために、すべての人に必要な心構えだと思っています。

誰しも物事がうまくいかない時は焦るものですが、そんな時こそゆったりとした気持ちで自分の足許を見つめ、反対に上手くいってる時には驕らず、淡々とした態度でことに当たるべきという意味です。

「失意」と「得意」――正反対の場面に必要なのは、「自分を信じる」ことです。

たとえ負けても落ち込むことなく自分を信じ、勝っても傲慢にならず自分を信じて更に精進する。――仕事にしろ、勉強にしろ、恋愛にしろ、「自分を信じる」ことは、自分だけしか持てない「最強の武器」です。

偉そうなことを縷々並べてきましたが、斯くいうわたし自身も、恥ずかしながら、「失意」の時にはもがき、「得意」の時には有頂天になったものです。

『失意泰然、得意淡然』――その経験が言わせる言葉として、「個」が「組織」を凌駕しつつある現在のような時代にこそ、うってつけの「8文字」だと、わたしは思っています。

きらら(3/9)