「我会尽我所能!」

今日、一番のお客さまは渋谷区内の女子大に通うRさんです。

今年4月に大学生になったばかり。
まだまだ少女のあどけなさが残るお嬢さまです。
高校時代からジャニーズの某グループの大ファンで、東京と横浜のコンサートのコンサートは必ず観に行っているそうです。

いつものように珈琲をお出しして…。

「ところで、今日はどんな相談かな?」

「父は、『世の中はこれから段々、厳しくなっていくからな。大学に入ったからと浮かれていないで、しっかり勉強しろよ』と顔を合わすたびに言うんですけど、どんな勉強をすればいいのか。分からないんです」

「将来、どんなお仕事がしたいのかしら?」

「う~ん…。ボンヤリですけど、語学を活かしたお仕事に就けたらいいなって思っています」

「思うのはいいんだけど、そのために何か勉強してるの?」

「英語は少し話せるのですが、英語以外で有望なのは何語ですか?」

就職相談室の雰囲気です。

ここで生年月日をお伺いして鑑定。
適職は「通訳」「翻訳家」「教職」と出ました。

「やった~!――もし先生がわたしなら何語を勉強しますか?」

「そうねえ。これから10年先、20年先の日本を考えたら断然、中国語かな」

「よっしゃ~。――最初、第2外国語はお友だちと一緒のフランス語にしようと思っていたのですが、虫の知らせというかwww直前で中国語に変えたんです」

「でも教養課程程度の中国語じゃだめよ。専門の語学教室に通って、あなたの“武器”になるぐらいに上達しなきゃ」

「“武器”にするには、よっぽど頑張らなきゃいけませんよね」

「今はコンサートより勉強よ」

「はい。頑張ってみますwww」

「我期待!」

「先生、すごい!――我会尽我所能?だったかな」

きらら(8/19)