「拝啓 S子さま」

東京はもうすぐ梅雨明け。
また暑い夏の到来と思うとウンザリです。

お変わりありませんか。
湿気の少ない北の大地はさぞかし快適でしょう。

お手紙拝見しました。

ご相談の件について、わたしなりの意見を述べてみます。

ご相談は、「今、お付き合いしている彼がなかなか結婚しようと言ってくれません。わたしももうすすぐ30歳です。今後、どうすればいいでしょうか。因みに彼はバツイチです」というものでしたね。

まず恋愛と結婚はまったくの別物です。

恋愛は相手のことを好きという心の問題です。
ある意味、無責任でもいいわけです。

しかし結婚は現実の問題です。
子どもを育て、毎日同じ屋根の下で一緒に暮らす共同作業です。

バツイチの彼が結婚しようと口に出さないのは、結婚の苦労に懲りているからだと思います。

それなのにあなたは恋愛すれば当然、結婚するものと思い込んでいるのではないですか。
キツイ言い方ですが、そうすれば世間体もいいし、永久の身分保証にもなる。――そんな計算が働いているように思えてなりません。

あなたはとっても聡明で魅力ある女性です。
そんなあなたが「結婚、結婚」と騒ぐのはオシャレではありません。

自分に自信を持って、「お互いに自由でいましょう。結婚なんてしなくても、あなたと一緒にいられるだけで幸せよ」ぐらいの気持ちで接していれば、必ずや彼の方からプロポーズしてくるはずです。

その時期は11月から1月、最も濃厚なのはクリスマス前後です。

何事も無理は禁物。
自分を信じて自然に生きるのが一番ですよ。

以上、簡単ながら。

また会える日を楽しみにしています。

きらら(7/1)