「娘一人に花婿3人+1人」-②-

サクラ前線、北上中。

東京の開花予想は21日、満開は今月末とか。

もうすぐ春爛漫です。

先週の続きです。

お父さまが娘の幸せを願って選んだお三方の縁談とSさんが思いを寄せる大学の先輩。
最終的には本人が決めることなのですが、実に悩ましい問題です。

「(福岡に赴任中の)大学の先輩の方との相性は、他の3人に比べてGoodですが…」

「嬉しい( ´艸`)」

「でも相性抜群だけで、幸せな結婚生活が約束されるわけでもありません」

「どうしてですか?」

「人生は山あり谷あり。相性以外にも、結婚生活には大切なことは幾つもあります。現時点で『この人しかいない』と思っても、後になって後悔することがあるのが人生です。しかしSさんは生まれながらにして大きな『幸せ』を持っています。それもあなた自身が積極的に動くより、相手からのアプローチを待って決めた方がいい結果が出るという『』を持っています」

「そうなんですか」

「たとえば、大学の先輩が転勤しても、ふたりの気持ちが変わらなければ彼を追うというのも、それはそれで大切な決断ですが、『日にち薬』というように時間は不思議な力を持つ薬です。今は少し立ち止まって考える時期だと思います。時間にして1年ちょっとです。来年は思わぬ方からのプロポーズがあるはずですし、今は立ち止まる時期だと思います」

「言われてみれば…そうですね。自分自身、今は地に足をつけないまま、何かザワザワした流れの中でもがいているような気がします。…はい、ワクワクしながら1年待ってみます」

きらら(3/18)