「占い師の本懐」
サクラ便りがちらほら。
東京も暖かい日が多くなりました。
春はもうすぐです。
「きらら先生、こんにちは。ご無沙汰しています」
北海道のAさんが、長男の大学入試に付き添ってきたついでに、ホント久しぶりに顔をみせてくれました。
「あらあ、Aさん。何年ぶりかしら?――さっきもアメリカから5年ぶりに帰国した方が来てくれたし、今日は懐かしい人ばかりだわ。さあさ、座って。今、珈琲を淹れるから」
「先生もお変わりなく何よりです」
「もうすっかりおばあちゃんですよwww。――でも、あのK君が大学入試だって、早いわねえ」
「私に似合わずデキが良くて(www)どうしても東京の大学に行くって言い張るものですから…」
「初めてK君と会ったのは確か小学1年生か2年生だったから、そうすると12年近くになる計算ね」
「先生に命名してもらった北海道で生まれた下の子どもは、今年中学生です」
「Sちゃんの名前は、気合を入れて美人になる名前を考えたから、きっと可愛いでしょ!(www)」
スマホの中のSちゃんの写真は、オーバーではなくAKBにも乃木坂にも負けない可愛さです。
「それもこれもきらら先生のお蔭です。あの時、先生にお会いしてなかったら、今の幸せはなかったと、つくづく思います」
「そんなことはないわよ。ただ、わたしはAさんの背中を押しただけ。すべてはあなたとご主人の努力の賜物よ」
「前の主人と離婚、もう結婚はコリゴリ、Sとふたりで生きて行こうと決めていたところへ、同じバツイチの今の主人からプロポーズされ、どうしようか?と迷っていた時にきらら先生に占ってもらったら、先生は『相性度数は100点満点で95点の願ってもない良縁です。一歩、踏み出してみてはどうですか』って。短い言葉でしたが、何だか救われたような気がして…。あの時の先生の言葉は今でも忘れられません」
「昔は昔、過去は過去。――1日、1日をワクワクしながら生きるのが、本当の幸せよ」
「はい。牧場の経営は大変ですが、毎日が充実していて幸せです。主人もすごく優しいし、95点以上、100点満点です(www)」
「あれあれ、どうもごちそうさま(www)」
珈琲をお代わりして2時間。
Aさんの心からの笑顔に「占い師の本懐」を感じたひと時でした。