『迷った時はぐるぐる思考!』

古くからのお客さまから、今年もまた師走を告げるシクラメンの花が届きました。

感謝です。

ありがとうございました。

さて、今日も予約のお客さまはあとひとりで終了です。
それまでの時間を利用して原稿書き。
書き出しがスムーズだと後はスラスラかけるのですが、なかなか素敵な言葉が浮かびません。

そんな時には、小学生時代の国語の先生の教え通りに一度、席を立って、椅子を横に寄せて、部屋をぐるぐる回りながら考えます。

この「ぐるぐる思考」は効果絶大。

その教えを素直に守ったことで、乙女時代のわたしは校内はもちろん、南信地方では作文少女として知られた存在(エヘン!)でした。

そういえば放送局主催の作文コンクールに入賞、朝のラジオ番組で朗読したこともあります。

ご褒美にもらった色鉛筆セットの嬉しさもさることながら、ラジオにしがみつくように聴いていた祖父と祖母のうれしそうな顔は今も忘れられません。

「上手だねえ」
「良かったよ」
「小さいのに大したもんだ」

地元新聞社で記者をしていた祖父は特に大喜び。

「さすがはワシの孫じゃなあ」

普段の気難しい顔とは真逆。
相好を崩した顔はまるで笑顔の仏様のようでした。

今日も遠い昔を思い出しながら、狭い部屋の中を歩きます。
一周、二周…。
よし、書き出しはこの言葉で始めよう、と机に戻った時…。

「先生、こんばんは。あれっ、どうしたの?随分うれしそうな顔をして…」

「あら、いやだ」

「何か、いいことでもあったのですか?」

「まあね( ´艸`)。寒かったでしょ。さあ、どうぞお座りください」

きらら(11/27)