『<好き>と<愛する>の違いは?』
先週末のことです。
自宅までもうすぐ。
横断歩道で信号待ちをしている時、何気なく空を見上げると、円く一列に並んだ6個の物体が白い光を放ちながら飛んでいるではありませんか。
ヘリコプターでもないし、飛行機でもなさそうだし…。
ひょっとしてUFO?
決して錯覚や見間違いではありません。
隣に並んでいた親子連れも「あれは何なの?」「あの飛び方は飛行機じゃないよね」「UFOじゃないの?」と指さしていたんですもの…。
そういえば昨夜、家族とUFOの話をしたばかり。
「UFO肯定派」のわたしに会いに来てくれたのかもしれません。
もし、そうだったら嬉しいんだけど…。
突然の雨。
予約のお客様も終わり、そろそろお仕舞にしようと思っていたところへ、雨でビショビショの女の子です。
「まだ、大丈夫ですか?」
「いいわよ。どうぞ~。ひどい雨だわね」
「雨宿り代わりみたいですみません」
「急に寒くなったわね。珈琲飲む?」
「わあ、嬉しい。いただきま~す」
淹れたてのコーヒーを出します。
「珈琲タイムは鑑定時間に入ってないから、ゆっくり飲んでね。どう、味は?」
「美味しいです」
「沖縄の珈琲よ。さっぱりして美味しいでしょ」
聞けば、今春、東北地方某県から上京。大学に入学したばかりとか。
依頼内容は恋愛運です。
「同級生に好きな人がいるのですが、相性を観てください」
早速、生年月日をお伺いして鑑定開始。
「相性度数は84点。あなたと彼の性格はよく似てるから、話は合うし、一緒に居て楽しい人だけど…。お友達としてはグッドだけど、恋人としては物足りないかな?」
「彼にも同じようなことを言われました。上京前に思い切って『付き合ってください』って告白したら、『友達としてならいいよ』って。そこで『わたしのこと嫌いなの?』って聞いたら、『好きだよ』っていうんです。本当に好きなら『友達』なんて言わないで、『恋人』として付き合ってくれてもいいと思うんですけど…」
「『好き』と『愛する』の違いって分かる?」
「う~ん。同じような気もするし、どう違うんですか?」
「どちらも相手に好意を持っている点は同じだけど、『好き』は良い所だけを、『愛する』は良い所も悪い所も受け容れることじゃないかな」
「つまり、浅い愛情が『好き』で、『愛する』には深い愛情が必要という意味ですね」
「『好き』から『愛する』に変わっていくケースが大半だと思うけど、単に『好きだから』と深い関係になった場合、相手の粗が見えた時、『そんなはずじゃなかった』と後悔することが多いわね」
「つまり、今の彼はわたしの良い所には好意を持ってくれているけど、悪い所については分からないので『友達ならいいよ』って言ったのかな?」
「同じように、あなたも彼の悪い所は知らないでしょう。彼はとっても優しいし、クールで頭の良い人です。ふたりの相性度数は84点もあるんだから、友達から始めて徐々に深化。相手の欠点も受け容れることができるようになれば、一段上の愛情に発展するはずよ」
「同い年なのに、彼は大人で、わたしが子どもなのかな?( ´艸`)」
「あなたに素敵な人が現れるのは22歳の秋と23歳の夏です。その時まで彼とお友達でいれば、人生の伴侶になるかも…」
「よし。あと4年。彼とは良い友達でいられるように努力します( ´艸`)」
「彼に恋愛★が回ってくるのは23歳の夏だから、もうちょっと先まで良いお友達でいてください( ´艸`)」
「何だかスッキリしました。ありがとうございました」