「不焦・不諦・不怒」

11月に入ったばかりだというのに、季節はすっかり冬。

風邪は万病のもと。十分に気をつけてください。

この前の「渋谷ハロウィン」は大変な人でした。

「きらら館」から駅まで、いつもなら5~6分なのに、スーパーマリオ君と写真を撮ったり、ゾンビ君にハグされたりで、なんと30分。

もうクタクタ。でも、みんなの幸せそうな顔を見ていると、なんだかホンワカした気分に。年甲斐もなく、来年のハロウィンが待ち遠しくなってしまいました(笑)。

先月、敬愛する書道家のS先生がお亡くなりになりました。

享年87。
来年は米寿のお祝いをしようと相談していたところに突然の訃報。
最後にお目にかかったのは今年7月。病院にお見舞いに伺ったのが最後でした。
常に穏やかで、どんな相談にも親身になって相談に乗っていただきました。
人柄は十段(達人)の域に達していたと思うほどの心の温かい方でした。
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一応は、わたしも門弟のひとりですが、全然、上達はしないまま。今なお、カナ釘流免許皆伝のままです(苦笑)。

書道は不肖の弟子で終わりましたが、それより、わたしがS先生に教わったのは「不焦」・「不諦」・「不怒」の3つの言葉です。

「不焦」は、「どんなことがあっても決して焦らないこと」。

「不諦」は、「たとえ挫折しても決して諦めないこと」。

「不怒」は、文字通り「決して怒らないこと」。

S先生の講義は、いつもこの3つの言葉を唱和してから始まりました。

最初は、「そんなこと、わたしには無理、無理」と思って、仕方なく唱和していたのですが、2年近く続けていると、不思議なことに「ひょっとしたら、わたしにもひとつぐらいはできるかも?」と思えてきました。

「念ずれば通じる」ということかもしれません。

斯く言うわたし自身、いまだにS先生の足許にも及びませんが、残された人生、少しでもS先生の言葉を身に付けたいと願っている毎日です。

「不焦」・「不諦」・「不怒」……。

きらら(11/7)