「麻布のお爺ちゃん」

メダルラッシュのリオ五輪。

早く寝なきゃと思いつつ手に汗握る熱戦についつい夜更かし。

困ったものです(笑)

今日の予約はすべて完了。
そろそろお終いにしようかな?と思っていたところへ、わたしが”麻布のお爺ちゃん”と呼ばせてもらっているOさんが、ひょっこり。

Oさん「こんばんは。暑いねえ」

好々爺と呼ぶべきいつもの笑顔です。

きらら「毎日暑いですねえ。”お爺ちゃん”もお変わりありませんか」

Oさん「はいはい、元気ですよ。きららさんに『100歳まで大丈夫!』とお墨付きをもらってますから、人生はこれからと思って頑張ってます(笑)」

現在のOさんは、悠々自適のご隠居ですが、現役時代は霞が関にその名を轟かせた、知る人ぞ知る某省のキャリア。
普通なら退職後は、色々な団体や民間企業に天下りするのですが、数多の誘いを断り、唯一、あるボランティア団体の顧問をされています。

Oさんとは、ひょんなことから知り合ったですが、人情味に厚く剛毅実直。
まさに古武士。
加えて見識、知識の深さには、わたしにとっては”先生”。
教えられることばかりです。

いつものように濃い目の珈琲を淹れて、しばしの世間話。
先日の都知事選からアメリカ大統領選の話題まで、今日の”メニュー”も盛りだくさんです。

Oさん「今日は、先週、産まれた孫の名前のことで、是非とも、きららさんのお知恵を拝借したくてお邪魔した次第でな」
古武士の孫
きらら「お孫さんの名前は、確か以前にもお手伝いさせて戴きましたよね」

Oさん「あれは次男の下の子どもで、今度は末娘の方だ。爺バカと言われそうだが(笑)、きららさんに命名してもらった孫の出来が格別の出来でな。娘から『わたしもお願いして欲しい』という要望で、またお願いしたいんじゃ」

きらら「喜んでお手伝いさせていただきます。でもお爺ちゃんのお孫さんなら皆さん、優秀でしょう」

Oさん「いやいや、血のつながりと頭の出来は別物。長男が勝手に名前をつけた孫はふたりともダメ。ゲームばっかりしとるよ(笑)」

そうまで期待されると責任重大。――よし、いい名前を考えなくちゃ!

きらら(8/15)