「肥後のお母さま」

先週後半にかけて九州地方全域で大地震。

特に熊本県では時間と共に被害は拡大の一途。

1995年の阪神大震災、2011年の東北大震災に次ぐ大地震だけに心が痛みます。

Fotolia_50159714_Subscription_Monthly_M (1)『渋谷・きらら館』のお客さまの中に、熊本県にお住まいで上京の度に顔を見せてくれる方がおふたりいらっしゃいます。

ひとりは、わたしが「肥後のお母さま」と呼んでいるAさんと、大学で教鞭を執っているBさんです。

Bさんはご家族で渡米、現在、彼の地で研究生活を送っているので心配無用ですが、Aさんは、熊本城のある市内にお住まいだけに気が気でありません。

早速、Aさんにお見舞いの電話を入れました。

きらら「お母さん、きららです。地震、大丈夫でしたか? お怪我はなかったですか?」

Aさん「あっ。きららさん。怖かったわよ~。生きた心地がしない大きな地震だったわ。あんな地震は生まれて初めて…。熊本は地震がないって言われていたのにねえ。でも、お蔭様で家族一同、ケガもなく無事ですよ。わざわざ電話くれて、ありがとうね」

きらら「いえいえ。ずっと余震が続いているようですから、しっかり収まるまでくれぐれも用心してくださいね。…お家の被害は?」

Aさん「古い家だけど、しっかり建てられていたのか、箪笥が倒れたり、棚から物が落ちてきて家の中はゴチャゴチャになったけど、ほとんど被害もないようだし大丈夫よ」

きらら「テレビではお亡くなりになったり、屋外や学校、体育館に避難されている方が大勢いると報道されています」

Aさん「市内も揺れが続いていて大変だけど、益城や阿蘇の方は、もっと大変なようで心配しています」

きらら「とにかく一に用心、二に用心。命あっての物種。すぐに避難できるように準備しておいてくださいね。お母さんには、まだまだ長生きしてもらわないと困りますから…」

Aさん「ありがとうね。――そういえば、1月に上京した時、きららさんが作ってくれた特製の”きららのおみくじ”に『今年は4月と7月に小難あれど、夫婦運、家族運、健康運ともに1年を通して佳き年也』ってあったけど、ひょっとして『4月の小難』というのが今回の地震かしらね?」

きらら「わたしは地震学者でも”なまず博士”でもないですから(笑)分かりませんが、何はともあれご無事で良かったです」

Aさん「5月に上京、きららさんにお会いできると楽しみにしていたけど,、残念ながら無理かもね」

きらら「そんなことより、わたしで出来ることがあれば遠慮しないで言ってくださいね」

Aさん「ありがとう。長く生きてれば色んなことがあるわよ。幸い家族全員、怪我もなかったし、ドンマイ、ドンマイ。揺れるたびに肝を冷やすからゆっくり寝れないし、食事も喉を通らないけど、気を落とさないよう頑張るわよ。本当にありがとうね。きららさんの声を聞いたら元気が出て来たし、大丈夫よ」

Aさんの想像以上に元気な声に胸を撫で下ろしましたが、とにもかくにも一刻も早く地震が終息することを祈ってやみません。

きらら(4/18)