「太陽の暖かさとたっぷりの水」

Fotolia_66327623_Subscription_Monthly_M (1)はや10月、もう11月などとカレンダーを睨んでいるうちに、あと10日余りで12月。
歳をとると、なぜ、こうも時の経つのが早く感じるのでしょうか。
来年、再来年はもっと早くなるのかも?www

先日、旧知の柔道家・Sさんから「M少年柔道部」創立50周年の記念文集を戴きました。
今日は、その柔道部1期生のSさんが、文集に寄せた手記の一部を抜粋、紹介したいと思います。

『私も色々と心配をかけるが、芽を出す以前の根の部分で、太陽の暖かさとたっぷりの水を掛けてもらって育ったので、心根は歪んではいません。小さな根の部分の時に、家族の愛情を受け、いい先生に出会えば、社会に出ても間違った道には進みません。心根が歪むのは、種が土に植えられた時に、水が足りない、芽が出てから日光が足りない、そういう場合には、なかなか真っすぐに育たないのです。根っこさえしっかり土に馴染めば、後は少々の雨風に吹かれても、それなりに耐えながら生きていけるのです。外で見える草木の姿はそれぞれに違います。太い木も細い木も真っすぐな木も曲がった木も、みんなそれなりに味わいがあり、見る人を魅了します。枯れ木も山のにぎわいです。どれひとつ世の中に無駄なものはありません』

我が意を得たり。
正鵠を射た素晴らしい文章です。

「子育てで大切なことは何ですか?」

お母さんになったばかりの人にこう聞かれた場合、わたしは、常々こう言っています。

『1歳までは肌を離さず、3歳までは手を離さず、5歳までは目を離さず』と。

実は、この言葉は初めてのお産を終えた日に母から贈られた言葉です。

今、振り返ると、何にも勝る「珠玉の言葉」であったと実感できます。

昨今、青少年の非行が大きな社会問題となっています。

その原因は色々あると思いますが、Sさんの言葉にあるように「太陽の暖かさ」と「たっぷりの水」さえあれば、子どもはすくすく育つものです。

子育てに必要なのは「お金」ではありません。

『三つ子の魂百まで』――次代を担う子どもたちのために、大切なのはほんの「わずかの時間」です。

 きらら(11/22)

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